阪神福留2年連続2ケタ本塁打「やれることやる」

7回表阪神無死二塁、右越えに2点本塁打を放つ福留(撮影・中島郁夫)

<ヤクルト0-5阪神>◇11日◇神宮

 借金がかさんでも、5位に低迷しても阪神のベテラン福留が気概を示した。3点リードの7回無死二塁。村中の2球目フォークを完璧に捉え、豪快に右翼席へ放り込んだ。引導を渡す10号2ラン。「前のチャンス(3回2死二、三塁)で打ててなかった。何とかしようと思って、結果的に、ああいう本塁打になって良かった」と振り返った。

 直前の5回の打席でも山中の初球を右翼ポール際に大ファウル。手のひらに好感触は残っていた。「打席に立って、よくも悪くも、自分のスイングをするということ」。今季4打数3安打と好相性だった左腕にアーチを浴びせた。2年連続の2桁本塁打に達したが「どうでもいいよ」とそっけない。チームが低迷しても動じることなく、日々のベストを尽くす。打率3割台もガッチリ維持し、残り11試合を全力で走り抜ける。

 「1試合1試合、自分のやれることをやってチームとして勝つためにやれることをやるということ。こういう時だからこそ、やっていくべきじゃないのかな」

 ナイターでも、午前中から体のケアを怠らず、39歳でも意気盛んだ。大砲不在のチーム事情のなか、4番として奮闘。この存在感こそ、ナインが進むべき道しるべになる。【酒井俊作】