<阪神3-6DeNA>◇17日◇甲子園
阪神のルーキー高山が勝負強さを見せつけた。修正能力の高さを示したのは、2点を追う7回2死一、二塁だ。DeNAは左腕砂田に継投。その初球の外角低めスライダーを狙い打ち、一、二塁間を破る適時打になった。
今季128安打目。新人のシーズン安打記録では球団2位の01年赤星に並んだ。
モスコーソには間合いをはかりきれず、3打数無安打だった。その直後、これまで苦手だった左腕から一撃。リーグ上位の得点圏打率3割8分2厘の本領を発揮した。これまでも「チームが勝つことが大事なので」と自然体を貫くが、球団1位の98年坪井まで7安打。残り7試合で到達できるか。シーズンの4位以下が確定しただけに、がぜん注目の的だ。
今季の61打点目も阪神の歴代新人では2位のハイレベル。トップの50年徳網(69打点)は厳しいが、1打点ずつ積み上げていくだけだ。一方で中堅守備では課題も出た。1点差に詰め寄られた5回2死満塁。筒香の左中間への大飛球を捕球できなかった。落下地点には達していただけに惜しいプレーだ。
上空は普段よりも強い浜風が吹き、打球の軌道を読みにくい。高山は何を問われても険しい表情で「そうですね」とうなずくだけ。悔しさをにじませながらクラブハウスに引き揚げた。中村外野守備走塁コーチも「(浜風は)分かっていたけど、できなかった。これが甲子園の恐ろしさ」と指摘する。この失敗も来季への糧にする。