中日雄太が引退登板 力強い直球1本で打ち取る

7回、俊介を一邪飛に打ち取り引退登板を終えた雄太は、花束を手にファンの声援に応える(撮影・前岡正明)

<中日1-4阪神>◇25日◇ナゴヤドーム

 中日雄太投手(36)が引退登板を力強い直球1本で締めた。

 0-3の7回先頭から登板。代打俊介を4連続直球で追い込むと、最後は捕手のサインに何度も首を振って直球を選択。狙い通りの138キロの厳しいクロスファイアで差し込み、一邪飛に打ち取った。

 割れるような「ユーダイ」コールを受けながら阪神鳥谷、中日選手会長の大野から花束を受け取り、スタンドに向けて笑顔で何度もおじぎをした。

 上田西、大東大、日本通運と経て04年ドラフト4位で入団。以来12年間、中日一筋で過ごした。09年には開幕から11連勝の球団記録を作るなど先発として活躍。今季は登板がなく、24日に引退を発表していた。これがちょうど通算100試合目の登板。12年で28勝31敗の成績だった。