広島松山が敬礼!引退広瀬のバットで惜別タイムリー

6回裏広島2死一、二塁、松山は左中間へ勝ち越しとなる適時二塁打を放ちベンチに向かって敬礼ポーズ(撮影・栗木一考)

<広島3-1ヤクルト>◇1日◇マツダスタジアム

 掲げた右手の拳は、ベンチの背番号26に向けられていた。広島松山竜平外野手(31)が広瀬のバットで勝ち越しの適時二塁打を放った。同点に追いついた後の6回2死一、二塁。外角の145キロを左中間へはじきかえした。打球は飛び込んで捕球を試みたヤクルト左翼坂口のグラブの先を抜けた。二塁ベース上で右拳を突き上げた。

 この日は今季限りで引退する広瀬純外野手(37)の引退試合。松山はかつて広瀬に打撃を教わっていた。試合前の広瀬のフリー打撃では左翼で打球捕をしながら見つめていた。「打ったのはストレート。(広瀬)純さんのバットで打ちました! 純さんに打席に入る前に気持ちを入れてもらったので、良い結果になってよかったです」とコメントした。

 攻撃終了後に守備につくと、松山コールに広瀬の代名詞である「敬礼ポーズ」で応えた。