阪神高山、新人猛打賞記録「ミスター」に1歩及ばず

8回裏阪神2死一、二塁、空振り三振に倒れる高山(撮影・田崎高広)

<阪神6-0巨人>◇1日◇甲子園

 阪神高山俊外野手(23)は「ミスター」に1歩及ばなかった。

 猛打賞回数の新人プロ野球記録を持つ58年巨人長嶋の14度に、あと1度と迫り、この日を迎えた。だが、4打数無安打で新人イヤーを終了。今季成績は打率2割7分5厘、8本塁打、65打点だった。

 個人レコードについて「悔しいですね…。あの打席で四球を取れていたら、ヒットを打てていたらと思う。それを含めての数字です。来年は悔しい気持ちが残らない1年にしたいですね」と表情を変えなかった。チームもBクラスに低迷。「今年の(個人)成績には満足していません。チームの順位を含めて、納得していない。優勝を目指してやるしかない」と前を向いた。9月30日巨人戦(甲子園)で球団の新人シーズン最多安打記録となる136安打をマーク。球史に名を刻む、奮闘ぶりだったのは確かだ。