掛布2軍監督 フェニックスLは“勝ちより内容”

フェニックス・リーグ参戦のため宮崎空港に到着した掛布2軍監督。後方は植田(撮影・河南真一)

 阪神2軍は今日3日から24日まで宮崎で行われる「みやざきフェニックス・リーグ2016」に参加する。2日に宮崎に移動した掛布雅之2軍監督(61)はナインに結果より内容を求めると通達。1日巨人戦で153キロをマークし、1回0封のデビューを飾った望月惇志投手(19)はリーグ戦で先発起用し、来季の飛躍につなげる考えだ。

 昼下がり、大阪空港に現れた掛布2軍監督は、気合に満ちたいでたちだった。ボルサリーノの粋なハットに、ダンディなスーツ姿。頼もしいボスは、今日3日から始まるフェニックス・リーグで若手を一人前に成長させるため、とことん内容を追求する姿勢だ。

 「勝ちには別にこだわらない。内容にこだわるべきだと思うし、次につながる課題を見つけさせたい」

 3週間で計18試合。来季に向けて24選手がしのぎを削る。中でも掛布2軍監督が注目するのは、前日1日のシーズン最終戦巨人戦でプロ初登板を果たしたドラフト4位望月だ。デビュー戦で1回無失点、自己最速153キロをたたき出した大器を、今期間は先発の軸として起用。来季の1軍ローテーション入りを見据え、球数も100球前後を投じさせてスタミナを養っていく予定だ。

 首脳陣の期待を一身に受ける望月も、意気込みは十分。「昨日(1日)の経験を来シーズンに生かさないといけない。真っすぐの質を上げて、三振の数にこだわりたいです」と高い目標を設定した。

 来季を見据えて実戦に臨むのは望月だけではない。シーズン終盤にリリーフ適性を試された左腕岩崎には連投テストを課す。今季開幕スタメンの横田は、ファームで続けてきた4番起用を継続し、技術だけでなく精神面も鍛え上げるつもりだ。

 2軍指揮官は若虎の成長を促すため、あえて実戦ならではの采配を行う可能性も示した。投手には「四球をわざと出して抑えろ」。野手には「わざと1打席を無駄にしろ」。不利な状況をあえて生みだし、逆境での力を養わせるのだ。

 「いろいろ思い切ったこともできると思う。自分なりの目標を掲げて18試合戦って欲しいね」

 半年後の17年開幕戦。1人でも多く、ここから主力選手を送り出す。秋の宮崎は安息の地ではない。【梶本長之】