阪神マテオ残留 ゴメス、サターホワイトは保留

3人そろって帰国の途に就く、左からサターホワイト、マテオ、ゴメス(撮影・宮崎幸一)

 阪神がマルコス・マテオ投手(32)と契約を更新する方針を固めていることが3日、分かった。来日1年目の今季から守護神として期待され、52試合登板で1勝3敗20セーブ、防御率1・80だった。球団は今オフ、抑え候補の新助っ人獲得を目指す一方で、救援陣の戦力層を維持するためにも、一定の成績を残したマテオの残留を決めた。

 決め手になったのは、夏場以降の奮闘だ。序盤戦は不安定な投球が続き、5月には登板5戦連続で失点するなど、防御率は3・80まで悪化した。右肩を痛めて出場選手登録を抹消されたが、戦列復帰後の6月中旬以降は30試合に登板してわずか2失点。速球の球威やスライダーの切れ味は抜群で、防御率を1点台まで下げた。ラファエル・ドリス投手(28)が右肘を痛めて退団が決定的な状況だけに、来季もマテオの経験に頼ることになる。

 今季の助っ人勢のうち、球団はランディ・メッセンジャー投手(35)に2年契約を用意することが判明。また、主力のマウロ・ゴメス内野手(32)と救援右腕のコーディ・サターホワイト投手(29)の来季契約について、当面は保留する方針だ。この日、球団事務所で応対した四藤球団社長も「(補強の)兼ね合いもあるから検討しています」と話すにとどめた。また、ドリスのほか、不振を極めたマット・ヘイグ内野手(31)と1軍出場がなかったネルソン・ぺレス外野手(28)の退団が決定的。まずは、今オフの補強ポイントである大砲助っ人&剛腕クローザーの獲得を目指す。