巨人が打線大改造 1番坂本3番村田 CS今日開幕

巨人高橋監督はCSファーストステージ初戦を前に意気込みを話す(撮影・松本俊)

 巨人高橋由伸監督(41)が短期決戦へ、打線大改造の一手を打つ。今日8日から開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージDeNA戦(東京ドーム)に向けて7日、同球場で最終調整した。ペナントでは不動の姿勢を貫くことが多かった指揮官が、1番坂本、3番村田と初めてのラインアップとなる配置転換を決断。エース菅野の体調不良、クルーズの2軍降格による戦力ダウンも、青年監督として臨む初のポストシーズンへ、攻めのタクトを振る。

 高橋監督の思考は柔軟かつ大胆だった。巨人軍を率いて初めて臨むポストシーズン。「短期決戦なので一瞬で終わってしまう。瞬時の判断が必要。今から考えることはたくさんあるが、思い通りになるか分からないし、なるようにしかならない」。策を巡らせながらも達観していた。注目の先発オーダーを「勝手に予想して」と笑ったが、脳裏に斬新な打線を描いていた。

 セ・リーグ遊撃手史上初の首位打者に輝いた坂本を1番、チームトップの25本塁打、81打点の村田を3番に据える予定だ。1番坂本は今季初、3番村田は13年8月23日のDeNA戦以来。ペナント中はオーダーを大幅に組み替えることは少なく、継続的にオーダーを組むことが多かった。だが2位からの日本一を狙うという下克上へ、初めての打線をCSで組む。

 対DeNAに6連敗中。だが「シーズン終盤は負けてしまった試合が多いが、シーズンとは別物」と線引きした。強力打線に対抗するために好調な打者で上位を固め、迎え撃つ。坂本は選球眼もよく、リーグ最高出塁率を誇る。村田も春先は打点が伸びなかったが、夏場以降は勝負強さが戻ってきた。DeNAの先発井納、今永、石田に対して、いずれも打率3割超で計5本塁打をマーク。村田は「野球は点取り合戦。1点でも多く取って勝つ」と決意をのぞかせた。

 CS直前に軸を欠く状況に陥った。全力プレーを欠いたクルーズを2軍に落とし、菅野も体調不良に見舞われた。だが2日連続でエースが練習を欠席したことを聞かれても、高橋監督は堂々のタヌキぶり。クルリと後方のアップ中の選手を見やって「今日は…来てないのかな? ご自由に(報道して)」と名演技でケムに巻いた。予告先発のないCSで情報を公にするつもりはない。「勝つことに最善を尽くす」のポリシーが物語っていた。

 徐々に決戦の空気が身をまとう。「開幕の時と(気持ちは)多少違う。監督になり、今年はすべてが初めてだけど、選手と違った緊張感がある」。巨人を頂点に導くため、あらゆる策を講じる覚悟がある。【広重竜太郎】