工藤監督、先手必勝!珍しく験担ぎ「ハム食べたよ」

練習前、ナインに話をする工藤監督(中央)(撮影・梅根麻紀)

 ソフトバンク工藤監督が先手必勝を肝に銘じた。11日に空路で札幌入りし、札幌ドームで日本ハムとの最終決戦に備えた。昨年とは立場が違い、今回は相手に1勝のアドバンテージがある。後手に回れば、一気に押し切られる。初戦の相手である大谷の立ち上がりが攻略の「鍵」と見た。「中盤になると、投手も安定してくる。早め、早めに思い切って打っていくのがベスト。(割り切りは)必要だと思う。何もかも打つのは無理だ」。先制攻撃を重要視した。

 今季、日本ハムに対し、9勝15敗1分けと大きく負け越している。それでも敵地では、6勝5敗1分けで勝ち越し。「ビジターに強かったのはある。みんな、逆境に強いと思う」。故障から柳田、今宮が復帰し、ベストオーダーでロッテに2連勝。常勝球団は自信を取り戻した。この日の練習前には円陣でコーチ、選手らに短く自らの思いをぶつけた。「とにかくやるだけ。うちらしく、精いっぱい、頑張りましょう!」。リーグ3連覇は逃したが、3年連続日本一の扉は閉ざされていない。「ハムを食べてきたよ!」。前夜には、普段しない験を担いだ。短期決戦の「鬼」が逆襲への闘志を燃やした。【田口真一郎】