広島小窪、先発起用応え先制打 打撃コーチ推薦的中

2回裏広島1死一塁、適時二塁打を放ちガッツポーズの小窪(撮影・井上学)

<SMBC日本シリーズ2016:広島5-1日本ハム>◇第2戦◇23日◇マツダスタジアム

 スタメンに抜てきされた選手会長の広島小窪が、先制点をたたき出した。2回1死一塁、右中間を抜く二塁打を放つと、フルカウントでスタートを切っていたエルドレッドが一気にホームに戻った。小窪は「何とかしたかった」。緒方監督は「打撃コーチがぜひ使ってくれということで、その小窪が見事に期待にこたえてくれた」と、起用が的中して大喜びだった。

 小窪は選手会長としてチームを支えた。CS前の決起集会では「みんなの100の力が合わされば、それは120にも、200にもなる。僕たちの強さを見せつけてやりましょう」とチームの士気を上げた。シリーズ前には黒田の引退会見や投球シーンを入れたビデオを作製した。今季は打率2割1分7厘に終わっただけに「シーズンではプレーで引っ張れなかったので、CS、日本シリーズではそういう気持ちが強い」。黒田から「このチームに小窪の存在は欠かせない」と評される男が、プレーでチームを引っ張る。