金本阪神が安芸の朝活から逆襲を期す。阪神ナインが28日、今日29日からの秋季安芸キャンプに備えて高知・芸西村の宿舎に入った。就任2年目の金本知憲監督(48)は、例年より全体練習を45分前倒しして、より効率的な午前にウエートトレーニングを行うと予告。来季広島を倒すために、地獄の秋が幕を開ける。
宿舎で花束を受け取った金本監督が表情を引き締めた。いよいよ今日29日から安芸で19日間のキャンプ。ミーティングで伝えるテーマについて「鍛えるキャンプです」と明快に答えた。この秋の目玉メニューは「朝活」だ。
ナインは時計の針を45分早めないといけない。例年午前10時からの練習を9時15分に前倒しする。金本監督は「時間を持て余していたからね」とニヤリ。早めた45分に金本阪神名物のウエートトレーニングを組み込む考えを明かした。
「朝のフレッシュな状態の時にね。練習後だとヘロヘロになってるから、ヘバる前、体が元気な時に負荷をかけようとね。ロッテも数年前からやってるらしいよ」
全体メニューとしてのウエートトレーニングは、打撃や守備練習が終わってからの最終ミッションだった。だが今回はその時間帯を正反対にする。ナインが球場到着後、最初に向かうのはグラウンドではなくウエート場。午前の方が筋肉の増強を助けるホルモン分泌が活発で、より効果が大きいとの観点からの改革だ。
「鍛える時間はたくさん取ってますから。ただ、長々とやるつもりはない。短い時間で集中してやる。時間稼ぎのようなムダな練習はさせません」
もちろん鋭い目を光らせる鬼教官は金本監督だ。来季広島に勝つために「広島以上の練習をしないといけない」と気合十分。早朝からのトレーニングはかなりキツそうだが、手を抜けばウエート場にカミナリが響き渡ることは間違いない。
「10月、11月、12月、1月。この4カ月、みっちり追い込むことができたら、2月で多分、みんなガラッと変わっていると思うよ」
来季優勝へ、朝からスパルタ。高山、北條、原口らはもちろん、藤浪、岩貞らの投手陣も覚悟して臨め。盛り上がる日本シリーズの陰で、金本阪神が過酷な秋に突入する。【松井清員】