西武FA岸へ全力慰留 最大4年複数年契約を提示か

1、2軍合同練習でキャッチボールする西武岸

 西武は10月31日、FA権行使の意向を固めた岸孝之投手(31)に対し、全力で慰留に努める方針を示した。鈴木球団本部長は「もし宣言しても待ちたい」と、あらためて宣言残留を認める考えを強調。同投手は、近日中に行使を表明する見込みだが「勝つために残ってほしい選手。手を挙げても、戻ってきてくれるという期待感を持ちながらやりたい」と望みをかけた。辻監督も「もしそう(移籍)なったら痛い。宣言して残留が一番いい」と話した。

 球団は岸と複数回の話し合いを重ねる中で、流出の危機感を募らせてきた。同本部長が「提示内容は最初の時とは変わっている」と明かしたように、当初から条件を上積み。最大4年の複数年契約を提示しているとみられる。楽天など複数球団が獲得に乗り出すことは濃厚。この日、西武プリンスドームを所用で訪れた岸は「ちゃんとお話しするタイミングがあると思うので、その時に話します」と話すにとどめた。