糸井FA宣言に金本監督「フロントに任せている」

国内FA権の行使を明らかにした糸井

 阪神いける~! 阪神が今オフFA市場の大本命と位置づけるオリックス糸井嘉男外野手(35)が1日、国内FA権の行使を表明した。慰留に努めるオリックスに対し、阪神が獲得に乗り出すことは確実。ここまでの水面下での調査で、獲得の可能性は十分あると判断していることも判明した。交渉解禁日となる11日から即日アタックを仕掛け熱意を伝える。

 静けさが余計に、本気度を際立たせた。FA申請開始から2日目。オリックス糸井がついに、国内FA権の行使を球団に通知した。阪神サイドは浮かれることなく、あくまで冷静に朗報を受け止めた。

 夕刻、金本監督は秋季キャンプ地の安芸市営球場にいた。報道陣から「糸井FA宣言」を伝えられると、落ち着いた表情で「編成はもう、フロントに任せているから」と切り返した。指揮官の意向は球団に伝えたかと問われると、「まだ、してません」と話すにとどめた。高野栄一球団本部長も「現時点で、球団としてコメントする事は何もございません」とした。

 猛虎にとって、糸井は今オフFA市場の大本命。獲得に乗り出すのは確実だ。今季全143試合に出場して打率3割6厘、17本塁打、70打点、そして53盗塁。史上最年長盗塁王を獲得し、1番も主軸も打てる。ケガに強く、広い守備範囲と強肩の持ち主。絶対に逃すわけにはいかない。だからこそ、慎重に慎重を期してアタック態勢に入る。

 長い期間をかけ、水面下で調査を進めてきた。結論は獲得へGO、だ。球団首脳の1人は「うちが全くダメだという報告は聞いていない」と話す。国内の複数球団が獲得調査を続ける中、脈はあると判断を下した。糸井がFA行使を決断した以上、120%の力で恋人を振り向かせにかかる。

 球団首脳は以前から「宣言してくれれば、球団の誠意を示す意味でも早く本気度を伝えたい」と説明。すでに交渉解禁日となる11日に即日アタックを予定している。さらにオリックスが提示済みの4年最大18億円(推定)に負けない好条件を用意し、金本監督の交渉出馬、背番号3の提示も検討している。

 準備は整った。さあ、いよいよ「絶対に負けられない戦い」の幕が開く。

 ◆糸井嘉男(いとい・よしお)1981年(昭56)7月31日、京都府出身。宮津-近大と進み03年自由枠で日本ハムに投手として入団。1軍登板がないまま、06年4月に外野手転向。13年1月、オリックス3人(木佐貫、大引、赤田)と日本ハム2人(糸井、八木)の3対2大型トレードで移籍。14年首位打者、11、12、14年最高出塁率。16年盗塁王。187センチ、88キロ、右投げ左打ち。推定年俸2億8000万円でFAでは人的補償が発生するBランクとみられる。