栗山監督、陽FA受け新中堅レギュラーの台頭求める

練習を見守る栗山監督(撮影・保坂果那)

 日本ハム栗山英樹監督(55)が現実を受け入れ、若手の奮起を求めた。8日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で行われている秋季練習を視察した。前日7日に陽岱鋼が国内フリーエージェント(FA)権を行使して移籍することを表明。12年の監督就任以降、チームの軸に据えてきた主力の流出が決定的となったが、新たなチーム作りを宣言。個人名は出さずも、日本一連覇へ新戦力の台頭を期待した。

 グレーのスーツ姿で腕を組み、グラウンドに鋭い視線を送り続けた。栗山監督は鎌ケ谷での秋季練習を視察しながら、考えていた。「どういう形で優勝していくのかっていうことしか考えていない。いなくなった分を埋めようっていうのは、ない」。前日7日に陽岱鋼が移籍前提でFA宣言した。これまで何度も「ダイカンと(中田)翔のチーム」と口にしてきた。正中堅手で、チームの主軸を任せてきた男の退団が確実となり、いろいろな思いが巡っていた。

 新たな中堅レギュラーの台頭を、真っ先に求める。「いつも言ってる通り、いる選手で強いチームをつくるしかない」。中堅レギュラー候補には、日本シリーズでも活躍した岡を筆頭に、谷口や来季3年目を迎える浅間らタレントがそろう。巨人から新加入した大田もいる。「どうやったら勝ちやすいのかというのを今、考えているつもりだし、イメージはすごくしている」。直接的な表現は避けながら、自覚を持つであろう若手選手へハッパをかけた。

 個人的な思いは封印する。「ダイカンがいてくれれば、それはすごくうれしいこと。そうじゃない形っていうのを、もちろん考えていかなきゃいけない。オレの立場はね」。チームの中心に据えて、欠かせない戦力としてともに戦ってきたが「ダイカンがそう決めたのであれば、それに従うだけ」と、意思を尊重する。ポッカリと穴は空くが、勝るとも劣らない新たな軸を育てていく。