「NPBアワーズ2016」の表彰式が28日、都内で行われた。
阪神高山が、セ・リーグの最優秀新人に選ばれた。開幕1番左翼でスタメン出場。134試合出場で打率2割7分5厘、8本塁打、65打点の成績が評価された。全体の約8割220票を集めての受賞に「新人王は一生に1度しかもらえないので、すごくうれしい。家族をはじめ、僕の野球人生に携わってくれた指導者、応援してくれた皆さんに感謝したい」と喜んだ。
最高の報告を、誰よりも届けたい人がいた。3日前の25日、父方の祖父龍平さんが他界した。79歳だった。明大時代にはリーグ戦を毎日のように神宮球場で観戦してくれた。「新人王の発表の姿は見せられなかったですけど、またどこかで見てくれていると思うので。一生懸命、頑張りたいと思います」と話した。
昨年11月25日。偶然にもこの日の会場に隣接するホテルで仮契約を行った。当時は右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折しており、バットを握ることもできなかった。1年後の晴れ舞台に「1年間野球ができるかなというところのスタートだったので、考えてはいなかった」と受賞の重みも実感した。普段は大言を言わない男が「また違った形で、このような会に呼んでいただけるように頑張ります」。来年もタイトルを手に帰ってくる。【梶本長之】
◆昨年「NPBアワーズ」開催日の高山 15年11月25日、明大高山は阪神と「契約金1億円+出来高払い5000万円、年俸1500万円」で仮契約を結んだ。仮契約場所は、プロ野球の年間表彰「NPBアワーズ」会場ホテルの隣。スターの祭典を横目に、表彰の対象になる新人王について問われ、こう答えた。「どれだけ僕ができるか分かりませんが、結果的に(新人王となれれば)というか。監督の期待に、ファンの期待に応えられるように」。静かに闘志を燃やした1年後、有言実行に移した。
<高山新人王の歩み>
◆初出場(3月25日中日戦)開幕戦に1番打者として先発出場。プロ初打席で、左腕大野から左前打。
◆プロ初本塁打(同31日ヤクルト戦)1回にデイビーズから。プロ1号が初回先頭打者本塁打は、98年坪井以来チーム2人目。
◆初のサヨナラ打(5月21日広島戦)9回に中崎から右前へ。阪神新人のサヨナラ安打は、01年赤星(2度)以来15年ぶり。
◆球宴ファン投票選出(6月27日)チームから唯一ファン投票選出。新人では、94年藪以来22年ぶり。
◆球宴出場(7月15、16日)第1戦フル出場、第2戦は代走から出て計5打数1安打。
◆球団新人最多猛打賞(8月24日DeNA戦)12度目猛打賞で球団新人最多の98年坪井11度を更新。最終的に13度に伸ばしセ新人2位タイに。
◆満塁本塁打(8月25日DeNA戦)4回ペトリックから。球団の新人では、36年伊賀上、12年伊藤隼に続き3人目。
◆球団新人最多安打(9月30日巨人戦)136安打目を放ち98年坪井135安打を超えてチーム新人記録を塗り替えた。