阪神梅野が小学生400人にアーチ量産&正捕手約束

生徒の見守る中、豪快な打撃を披露する梅野。左は高橋(撮影・上田博志)

 “梅ちゃん先生”は本塁打で復活だ。阪神梅野隆太郎捕手(25)が7日、アーチ量産で正捕手を奪い返す決意を示した。同僚の高橋とともに大阪市立大和田小学校を訪問。約400人の小学生たちと触れ合う中で、「来季は2桁本塁打を目指す」と力強く約束した。

 約400人の小学生たちと触れ合う中で梅野が“本音”を口にした。児童からの質問を受け付けるコーナー。そこでこんな素朴な問いが出た。

 「今まで何本、ホームランを打っていますか。来年は何本ホームランを打ちたいですか」

 この質問に“梅ちゃん先生”は真剣な表情で返答した。

 「阪神に入ってからの3年間で11本です。来シーズンは10本以上は打ちたいと思っています」。自分に言い聞かせるように話した。

 児童だけではなく、質問コーナー終了後も「来季は2桁以上の本塁打を目標にしていきたい。そういうのが自分のいいところだとも思うし、意識していきたい」とキッパリと宣言した。

 ルーキーイヤーの14年に92試合に出場。持ち前の長打力を発揮し、7本塁打を放った。待望久しい「打てる捕手」の誕生。周囲の期待は膨らんだが金本監督を迎えた3年目の今季は37試合出場に止まり、本塁打もゼロと、伸び悩んでいる。

 今年でもっとも目立ったのはオープン戦か。阪神の本塁打が12球団で唯一0の異常事態で迎えた3月21日。最終戦のオリックス戦で、チーム15試合目にして初アーチをかけた。梅野も「あれで運を使ってしまったかも…」と苦笑するほどだ。

 1発を武器にした「復活宣言」となったが、もちろん簡単ではない。打てる捕手としては育成から看板選手になった原口も気合十分で、ベテラン岡崎に2年目坂本、さらにルーキー長坂も加入した。矢野バッテリー兼作戦コーチは「正捕手は白紙」と、今季の開幕前と同じスタンスを示している。ライバルは多い。

 「でも、他の人がどうというより、自分のやることをきっちりやらないと。オフは秋季キャンプでやった振り込みを続けていきたい」。このままでは終われないとばかり、決意を固めた梅野が勝負のシーズンに挑む。【編集委員・高原寿夫】

 ◆阪神の捕手事情 現時点で正捕手を確約されている選手はいない。現在最右翼にいるのは、今季チーム最多の68試合で先発マスクをかぶった原口。打率2割9分9厘を記録した打撃力は捕手陣断トツで、古傷の右肩痛も秋季キャンプでリハビリに励んだことで順調に回復している。次に29試合先発した梅野、18試合先発の坂本が追う形だ。今季開幕スタメンの33歳岡崎は、巧みなリードを持ち味としており投手陣の信頼も厚い。その他、新人のドラフト7位長坂やベテラン小宮山、小豆畑なども虎視眈々(たんたん)と1軍捕手枠を狙う。