阪神狩野「逆転の虎」再現!03年の雰囲気甦らせる

阪神公式ファンクラブクリスマスパーティーに笑顔で登場する狩野(撮影・横山健太)

 03年猛虎を再現する! 阪神狩野恵輔外野手(34)が23日、東京都内でファンクラブクリスマスパーティーに参加し、18年ぶりにリーグ制覇した03年のムードを来季の理想とした。今季セ界を独走した広島の勢いを警戒した上で、03年阪神を「3点差ぐらいなら逆転できる雰囲気があった」と表現。新選手会長として「逆転の虎」をよみがえらせる。

 嫌というほど、全身で脅威を感じ取った。今季セ・リーグを独走したカープの勢いだ。ならば、来季は猛虎の番。18年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた03年の雰囲気を例に挙げながら、狩野が逆襲を宣言した。

 「今のカープとウチとでは勢いが違う。勢いを止めるためには何が必要か、各個人で探さないといけない。よく監督が言われるけど、気持ちがどっちが上か、ということ。03年はチームの雰囲気がそんな(今季広島と同じ)感じだった。3点差ぐらいなら逆転できる雰囲気があった」

 狩野は今季、広島に打率3割5分7厘の好相性を誇った。一方でチームは7勝18敗と大きく負け越した。マツダスタジアムではもちろん、甲子園でも勢いにのまれた印象があるという。「うわ、逆転される、1点差じゃ怖いな、と。みんな感じていたと思う。精神的に強くならないといけない」と熱弁した。

 03年当時、3年目の狩野は鳴尾浜で鍛錬を積んでいた。1軍は現役時代の金本監督を筆頭に役者ぞろい。2位中日に14・5ゲーム差をつけて美酒を浴びるまでの流れは脳裏にインプットしてある。ただ、来季の虎はまだ超変革の真っただ中。まずは雰囲気作りから着手する必要がある。

 「ソフトバンクでも(得点すると)ベンチの前に出て、すごく盛り上がる。もっと熱くなった方がいいんじゃないかと思う」。盛り上げ役の旗頭候補と問われると、目の前に座っていた本人をチラ見して「高山がやってくれたらいいんですけどね」とニヤリ。期待の若虎にジャブをかました後に「誰でもいいんです」と本音を明かした。常時試合に出続けながら、ナインを鼓舞できる新星の出現を待ちわびている。

 「戦力的に、カープに劣っているわけじゃない」。03年の雰囲気をよみがえらせれば、必ず戦える-。熱い言葉の数々には、仲間へのメッセージが込められている。【佐井陽介】

 ▼今季セ・リーグを制した広島の逆転勝ちは45試合で、全89勝の半数以上。60年以降ではプロ野球最多となった。阪神が03年に優勝した際も42試合で逆転勝利を飾っている。60年以降で40試合以上の逆転勝ちは、72年阪急42度、01年近鉄41度、10年阪神41度がある。なお今季阪神の逆転勝ちは24試合で、広島の約半数にとどまった。ちなみに今季阪神の逆転負けは30度で、広島は26度。