阪神藤川、投手陣の兄貴分が沖縄1軍Cでフル稼働だ

16年4月3日、DeNAに勝ち日本球界復帰星を挙げ笑顔で握手を交わす藤川(右)と金本監督

 投手リーダーは任せた! 阪神藤川球児投手(36)の1軍沖縄・宜野座キャンプスタートが濃厚であることが12日、分かった。実績十分のベテランだけに2軍高知・安芸キャンプでマイペース調整する可能性もあった。だが金本監督ら首脳陣は、類いまれなリーダーシップが1軍キャンプに欠かせないと判断。12年ぶりのV奪回へ、投手陣の引き締め役として期待がかかる。

 やはり存在感は別格だ。「超変革」を掲げて若返りを図るチームの中、投手陣のリーダーを務められるのは背番号22しかいない。藤川は17年も1軍沖縄キャンプからスタートを切ることになりそうだ。

 今季は37歳シーズン。誰もが認める実績の持ち主だけに、安芸の2軍キャンプでマイペース調整に専念させる手もあった。ただ、投手陣のリーダー格であった福原現2軍育成コーチが昨季限りで現役を引退。福留が主将を務める今季は投手キャプテンを置かないこともあり、金本監督ら首脳陣は藤川のリーダーシップが1軍キャンプに欠かせないと判断した。

 8日に行われた合同スタッフ会議の直後、金本監督は春季キャンプの1、2軍振り分けについて「まだこれから。あまりベテランが2軍に行っても、1軍で(チームを)締める人間がいなくなるから」と説明。会議では大まかなイメージが共有され、藤川は沖縄組に配置されたもようだ。振り分けの正式決定は1月下旬となる予定だが、背番号22が今春も宜野座の地に降り立っている可能性は高い。

 藤川の沖縄メンバー入りがもたらす効果は大きい。野球に取り組む姿勢を背中で見せるだけにとどまらず、説得力十分の言動でもチームを鼓舞できる貴重な存在。新守護神候補の来日1年目メンデスはレンジャーズ時代の同僚で、新助っ人のサポート役も買って出ることになりそうだ。

 阪神復帰1年目の昨季は先発で開幕ローテ入りしながら、本来の実力を発揮できないままリリーフに配置転換。43試合登板で5勝6敗、3セーブ10ホールド、防御率4・60の成績に納得できたはずがない。中継ぎ1本で臨む17年は原点回帰の意味も込め、背番号を18から22に戻した。「とにかくチームが優勝することだけが目標」と話していた藤川。若返りつつある投手陣の兄貴分としても、フル稼働に期待がかかる。

<球児“兄貴”の言動>

 ◆新外国人投手の心身ケア役に 新加入するメンデス投手について「日本になじめるタイプだと思う」と話し「ボクもいるしね」とバックアップを約束。メンデスはレンジャーズ時代の同僚で「日本スタイルの先輩、後輩ということも分かっていると思います」。(16年11月24日、球団主催のゴルフ「オーナー杯」に参加して)

 ◆金本監督の誕生日に白星を DeNA戦で、48歳の誕生日を迎えた金本監督に白星をプレゼント。勝利の儀式では監督と並んで仲間をハイタッチで迎え入れ、お立ち台でも「(勝利のカギは)梅野の配球と監督も誕生日。ファンの皆さんと一緒に監督に勝利をプレゼントできてホッとしてます」。(16年4月3日、先発し6回2安打無失点で本人も阪神復帰初勝利)

 ◆好リード 春季キャンプで捕手の梅野と初コンビを組んだ際、梅野にサインを出すよう指示し、身ぶり手ぶりで構える場所も示した。このやりとりについて「球種を口で言いたくないから。それだけですよ」とけむに巻いたが、ベテランならではの言動。矢野コーチは「球児も捕手に分かってもらいたいし、育てたい気持ちがあるのだろう」と代弁した。(16年2月4日、沖縄・宜野座で)