阪神藤浪は感動侍になる 子どもに「夢を与えたい」

鳴尾浜でWBC球を使ってキャッチボールする藤浪(撮影・河南真一)

 藤浪が感動侍になる。侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)が24日、都内で会見を行い、第4回ワールド・ベースボール・クラシックに出場する日本代表8選手を追加発表し、全28選手中27人が決まった。選出予定だった日本ハム中島卓也内野手(26)は出場辞退し、残る1人は近日中に発表される。阪神からただ1人選出された藤浪晋太郎投手(22)は子どもたちに夢を届ける存在になると誓いを新たにした。

 世界一を目指す舞台へ初参戦する。WBCメンバー入りが正式発表された藤浪が、甲子園のブルペンで意気込みを語った。

 「選ばれてよかったなという気持ち。ずっと出たくてあこがれていた大会なので、選ばれてうれしいですし、光栄に思います」

 国際大会の中でも「WBCは特別」と言い切る。09年の第2回大会、韓国との決勝戦。イチロー(現マーリンズ)が決勝打を放ち、多くの日本人が狂喜したあの瞬間、藤浪もテレビの前で思わず立ち上がった。その夢舞台への挑戦。起用法は先発投手が早く降板したときの第2先発が有力だが、こだわりはない。

 「与えられた仕事をきっちりこなせるように万全の準備をしていきたい。どういう役割をさせていただくかわからないですけどチームの力に少しでもなれるように一生懸命頑張りたい」

 大リーガー投手陣は全員不参加が決まったが、藤浪はやる気満々。シーズン開幕への影響についてもキッパリと前向きに答えた。

 「調整が遅れていくわけではない。4月にはもちろん投げられる状態になっている。シーズン前半、中盤に関しては別にないです」

 あこがれ続けたステージへの挑戦は、同時に後に続く世代、野球少年たちへのアピールの場所とも理解する。

 「いい場面で投げられるかわからないですけど、見ている人に何か夢を与えられたり、それでちょっと野球を頑張ろうと思ってくれる子が1人でもいてくれるなら。それは選手冥利(みょうり)に尽きるというか、一番自分にとってうれしいことです」

 2大会ぶりの世界一奪取へ、そして次世代へ野球の魅力を伝えるために。藤浪が初のWBCへ臨む。【編集委員・高原寿夫】