阪神ドラ1大山が虎1号、初フリー軽く大物の片りん

プロ入り初の屋外フリー打撃で本塁打を放つ阪神大山(撮影・加藤哉)

 17年虎1号や! 阪神ドラフト1位の大山悠輔内野手(22=白鴎大)が29日、沖縄・宜野座球場での先乗り合同自主トレ初日で「1号」を放った。プロ入り初の屋外フリー打撃に臨み、33スイングし、左越えに1本の柵越えをマーク。チームとしても今年の宜野座では最初の柵越えだった。安打性の打球も12本と、いきなり能力の高さを披露した。

 虎の球春到来を告げたのは大山の一撃だった。沖縄・宜野座での先乗り合同自主トレ初日。プロ入り初めて臨んだ屋外フリー打撃の18スイング目だった。高めのボールをジャストミートすると、打球は滞空時間の長い弧を描き、左翼スタンド最前列へ着弾した。自身の1号だけでなく、17年虎1号だ。

 「今日はそれなりに振ったつもりですけど、(力の入れ具合は)10割じゃない。柵越えが全てじゃないと思っているので。今日は外で打撃ができたことが良かったですね」

 初アーチを涼しい顔で振り返ったが、インパクトは十分。33スイングでこの日の柵越えは1本だけだったが、言葉通りに力感のあるスイングはほとんどなし。フルスイングをすればどこまで飛ぶのか、そんな期待も抱かせてくれる。大学時代に日本代表で4番を務めるなど、大学通算16本塁打。昨秋ドラフトで、金本監督が将来の4番候補生として1位指名に踏み切った逸材の片りんをのぞかせた。

 もちろん、パワーだけではない。安打性の打球も12本で、広角に鋭い当たりを連発。今月19日に大山の打撃を視察した金本監督が「柔らかい。対応力があるね」と評した通りの力も披露する“デビュー”。それでも、本人が浮かれる気配はない。「今は修正したり(環境に)慣れることが大事。継続することが大切だと思うのでレベルアップしていきたい」。午後からは1時間みっちり筋力トレを行い、キャンプ地での初日を終えた。「焦るとけがにもつながる。自分のペースを維持してやっていきたい」。新人らしからぬ落ち着きぶりにも大物の風格が漂っていた。【梶本長之】

<阪神 近年の注目新人1号>

 ◆16年高山 前年秋に右手首骨折で手術した影響もあり、ドラフト1位ながらキャンプ2軍スタート。2月3日、高知・安芸でプロ初の屋外フリー打撃。バックスクリーン越えの特大弾など、59スイングで20発。

 ◆15年江越 宜野座での合同自主トレ3日目の1月29日。フリー打撃43スイング中2本の柵越え。

 ◆13年北條 安芸のキャンプ初日は緊張気味で不発。翌2月2日のフリー打撃で左翼へ4発と本領発揮。

 ◆12年伊藤隼 1月29日に宜野座合同自主トレのフリー打撃でライナー弾。同27日の初日に逆方向への打撃を徹底して「ノーアーチ調整」を宣言していたが、この日の打撃で1発の魅力も見せつけた。

 ◆04年鳥谷 1月28日に自由枠で入団の鳥谷が宜野座合同自主トレで、初の屋外フリー打撃。7本の柵越え。32スイングでヒット性合計18本。新人離れの打撃を披露した。