メンデス、マテオどっちだ 阪神守護神バトル始まる

投球練習を終え笑顔で引き揚げるメンデス(左)とマテオ(撮影・上田博志)

 17年の虎の守護神はどっちだ! 阪神の新外国人ロマン・メンデス投手(26=レッドソックス3A)が2日、沖縄・宜野座キャンプで来日初のブルペン投球を行った。26球を投げたが、横に並ぶ形で投げたのは、マルコス・マテオ投手(32)。香田投手コーチは2人の勝利の方程式での起用に「そういうことになっていく」と明言。ドミニカンコンビによる激しい守護神バトルが始まった。

 沖縄・宜野座キャンプ2日目にして、早くもうり二つのドミニカンコンビによる「守護神争奪バトル」が始まった。この日、最も注目を集めた新助っ人メンデス。昨年抑えを務めたマテオの真横で来日初のブルペン入りだ。直球のみで26球。浮かべた笑顔が順調な調整を物語っている。

 「いい感じで投げられたね。今日は50~60%くらいで投げた。まだ仕上げている段階なので、これからちょっとずつ投げていく」

 ベールを脱いだ新助っ投。昨年20セーブを挙げたマテオよりも、資料・データがないだけに、他球団007の視線を集めたのは間違いない。それも、思わぬ形? で惑わしていたようだ。隣に並んだマテオと背格好や雰囲気、スリークオーター気味の投球フォームが酷似。これには広島の玉山スコアラーが「あまりクセがなくてマテオに似ている」と話せば、巨人の横川スコアラーに至っては「マテオとどう見分けるんですかね? 髪の毛ですかね」と苦笑い。金本監督も印象を問われ「風貌はマテオそっくり」と話した上で、「投げ方はマテオよりきれい。肘の使い方とか」と一定の評価は与えた。

 初投げから驚きを生んだ同僚の姿に、マテオも黙ってはいない。同じく直球ばかりを投じ、意識をしたのか? メンデスより1球多い27球。「去年より日本の野球は分かっているから、いい準備ができている」と仕上がりの早さを猛アピール。快速球を連発し、見事に指揮官に「今日はマテオが良かった。球が来ていた」と言わしめた。

 バチバチと競い合う2人。香田投手コーチは勝利の方程式での起用になるかとの問いに「そういうことになる」と明言。9回だけでなく、8回もどちらかが任されることが濃厚だ。今後の実戦登板に関しては金本監督が「キャンプの終盤に実戦で投げられるようにしてくれたら。そこは別に急ぐことはない」と調整を一任する構え。今季開幕戦。9回のマウンドに立っているのはどっちだ。似たもの同士の「ダブルM」による戦いに要注目だ。【梶本長之】

<主な新守護神のキャンプ初投げ>

 ◆ウィリアムス(03年2月2日) ナインらが注視の中、33球を投じた。西本コーチは「横に滑るような感じの、本物のスライダーを見た」と絶賛した。本人は「初めてにしてはいい感触」と涼しい顔。

 ◆呉昇桓(14年2月7日) 初ブルペンは変化球をまじえ61球。重い速球と、踏み出した左足がワンクッションする独特のフォームが注目された。呉昇桓は「きょうはバランスを意識した」と冷静だった。

 ◆マテオ(16年2月3日) 安定したコントロールを見せつけ、直球だけの44球。得意のスライダーは封印した。梅野のミットがほとんど動かない、絶妙の制球力。「自分のプレーを続けていけば、結果につながるはずだ」とマイペース。