中日2位京田、はみ出るくらい存在感を/新人通信簿

投内連係を行う京田(中央)。左は堂上、右は亀沢(撮影・前岡正明)

<第1クールのピカイチルーキー>

 中日のドラフト2位京田陽太内野手(22=日大)【心=○、技=○、体=◎】】

 違和感なく1軍キャンプに溶け込んでいる印象だ。最大の武器である脚力は即戦力を着々と証明している。ランメニューは合同自主トレから継続して高い数値でクリア。二盗のタイムはチームトップ級の3秒2。アンツーカーの境目からの一塁帰塁タイムも0・7台で、ともに大島にひけをとらなかった。

 守備では脚の運びやスローイングなどは及第点。なれない連係プレーにぎこちなさが残ったくらい。本人は「堂上さんは10年やっている。差を埋めないといけない」と言うが、他球団スコアラーは「走って、守ってから入る選手。それを武器に出場機会を得られれば、荒木のようになるかもしれない」と評する。

 気になることは1つ。ノック中に「京田いたのか」とヤジられるのが定番。声がなかなか出ない。遠慮だろう。森監督はレギュラー候補として見込んでいる。溶け込むのはいいが、はみ出るくらいの存在感を見せてほしい。【中日担当 柏原誠】