ソフトバンク吉本、打球直撃も我慢続投/今日の一番

ソフトバンク育成吉本(左)は牧原(36)の打球を右腰に受けながらも、マウンドに戻る

<今日の一番>

 育成ながらソフトバンクA組キャンプに初参加している吉本祥二投手(23)が、この日チーム一番の根性を見せた。

 この日初めて打撃投手を務め、1人目の育成曽根には24球で安打性1安打と好投。続く2人目牧原の初球、強烈なピッチャー返しの打球を避けようと後ろを向いた右腰に直撃。その場で倒れ込んだが、痛みを我慢し続投。7連続ボールと制球を乱しながらも最後まで投げきった。「めちゃくちゃ痛かったですよ。でも、あのままやめられる雰囲気でもなかった」。投手陣の層は厚く、生き残りは厳しい状況の中、何とかチャンスをものにしようとしている。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】