阪神キャンベル二塁もいける 超攻撃的打線組めるぞ

投内連係の練習で一塁に入り、打球に向かってダッシュするキャンベル(撮影・加藤哉

 二塁もYES I CAN! 阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(29=メッツ)が二塁の守備を志願した。9日の投内連係やシートノックで初めて一塁を守った。本職の三塁以外にも複数ポジションをこなせるが、金本監督には外野や二塁の守備もできると伝えていた。阪神では異例の二塁助っ人態勢なら、三塁大山、一塁原口など超攻撃的なオーダーが組める。

 キャンベルが来日から初めて一塁を守った。投内連係やシートノックで、チームメートと息を合わせた。本職は三塁だが、米国でも経験済みのポジションで、お手の物だった。

 「何試合もやっているからね。基本は変わらないから、全く問題ない。カットプレーで確認することはあったが、ノー・プロブレムだ!」

 三塁でのグラブさばきや送球は、すでに評価されている。本人も言葉に自信をのぞかせた。そして、指揮官に意外な売り込みを行っていたことが判明した。

 「彼は器用な選手なので、『外野もセカンドもやってみたい』と。まずファーストをやってもらって。いろんなポジションをできたら、いろんな選択肢ができる」

 金本監督がキャンベルとのやりとりを明かした。来日前には外野の守備も頭に入っていたが、二塁の守備も志願。こんな申し出は大歓迎だ。「(守備位置を)回るのが好きと言うからね。いろんなポジションで。外野なら足もよく使うし。積極的だったから、都合がいいよね。やりやすい」。二塁は昨年3Aでも2試合守った。メジャーでも3年間で2試合出場している。本人は複数の守備をこなすことに前向きだった。

 指揮官は「オーダーが固定されていないメンバーだから。何とか固定したいが、そういう状況ではない、うちのチームは」と言う。レギュラーは外野の福留と糸井だけ。キャンベルの二塁がOKなら、新人大山が三塁で化けて、原口が一塁に就くことも可能だ。さらに原口が捕手のまま、8日紅白戦でチーム1号を放った中谷を一塁など、攻撃的オーダーの幅がどんどん広がる。しかも守備力ダウンの心配はそれほどない。

 7日のフリー打撃では13本の柵越えを記録。最多でも1日2柵越えだった第1クールからの激変ぶりが話題になった。今度は守備でユーティリティーぶりをアピール。「(守備位置は)打線の兼ね合いがある。監督が決めること。僕は言われたポジションを守るだけ。そこでチームが勝つようにがんばりたい」。マジメな性格が恩恵をもたらすか。キャンベルの期待値が日ごとに上がっている。【田口真一郎】

 ◆二塁を守った外国人選手 阪神では5人。日系選手の与儀真助が53、54年に各1試合守ったのが初。63年ヤシック2試合、65年フェルナンデス5試合、00年ハートキー1試合。近年ではバルディリスが08年3試合(うち先発2試合)、09年6試合(同3試合)。なおセ外国人史上3位の1039試合に出場したローズ(横浜)は、998試合で二塁手。阪急、ヤクルトで活躍したマルカーノは、日本通算1313試合中二塁手として1286試合に出場している。