糸井よ、焦らんでええ-。右膝関節炎のため別メニュー調整の阪神糸井嘉男外野手(35)が12日、川藤幸三OB会長(67)にくぎを刺された。キャンプ初日から孤独なトレーニングが続く背番号7。この日、宜野座ドーム内でティー打撃をしていると「浪速の春団治」こと、虎の名物OB会長が近づいてきた。
川藤OB会長 おい、焦らんでええぞ。
糸井 焦ってますよ。
川藤OB会長 アホか、お前は。何を焦ることがあるんじゃ。同じ故障でもシーズン中にしたらいかんのやから。だったら今故障したらええやないか。誰も故障したくてしてるんじゃないんや。
この日は前日とはガラリと変わってポカポカ陽気。サブグラウンドではキャンプ初の屋外キャッチボールを実施した。距離は最大75メートルまで伸び、「いける、いける。全然いける」と笑顔も見せた。宜野座ドームに移動すると、ティー打撃と前日11日から開始したマシン打撃では77スイング。膝の故障などまったく感じさせない。
メイン球場で打球を追いかけるナインを見つめて「守備いこうかな」とつぶやいたほど回復は順調だ。ただ、球団は張り切り過ぎでの悪化を防ぐため、2月中旬の本隊合流の見送りを決めている。OB会長の言葉を胸にグッとこらえる。これからが本当の試練かもしれない。【桝井聡】