日本ハム石川直也 長身生かしストレート勝負だ

日本ハム対韓国KIA 9回に登板して力投する石川直(撮影・井上学)

 先輩・佑ちゃんがツーシームなら、日本ハム石川直のスタイルは直球が軸だ。16日の練習試合(韓国・KIA戦)で9回にマウンドに上がった石川直は、8球オール直球勝負。角度のある最速147キロで、相手打線を圧倒した。「インコースの真っすぐでしっかり抑えられてよかったです。1試合1試合、勝負だと思っている。いいところを見せられたと思います」。味方失策で走者は許したが、最後は併殺打に仕留め3人で片付けた。

 野球を始めた小学生時代から「球は速い方でした」。191センチの長身で、子どもの頃からあこがれは斉藤和巳氏。この日、取材で名護を訪れていた同氏に声をかけることはできなかったが、存在感を示す好投を見せた。「腕を振って、とにかく強いボールを」。山形中央出身の高卒3年目。威力のあるストレートが、最大の武器だ。

 先発ローテーション争いはもちろん、昨年の高梨のように、まずは救援としてスタートを切る選択肢もある。栗山監督は「いろいろなパターンがある。(決めているものは)まだ何もない」。石川直と斎藤、2人が1軍投手陣に加われば、大きな爆発力を生む。【本間翼】