広島新井さんギアアップ ジョンソンとシート対決へ

6本の柵越えなど気合十分で、ランチ特打を行う広島新井(撮影・菊川光一)

 広島新井貴浩内野手(40)が段階を上げた。恒例のランチ特打で今キャンプ最多の6本の柵越え。フェンス直撃も2本あった。中堅から左翼方向へ引っ張る打球を増やし快音を連発した。次の段階は投手との対戦。本隊がオリックスと練習試合を行う18日にエースのジョンソンとシート打撃で対決することが決まった。新井さんが一気にギアを上げる。

 ファン垂ぜんの対決が実現する。新井が18日にエースのジョンソンと対決することが分かった。本隊は今キャンプ初の対外試合でオリックスと練習試合を行う。若手が火花を散らす清武球場に負けじと、新井もエースとシート打撃で相まみえる。ジョンソンも初の対打者で、互いにまだまだ調整の段階。だが天福球場も、この時期にしか見られない豪華な戦いが繰り広げられる。

 新井自身も徐々にピッチを上げてきている。第4クール初日のこの日、明らかにギアが上がっていた。ランチ特打で6本の柵越え。フェンス直撃打も2本あった。「暖かかったし、下半身をグッと切って。下半身をしっかり使って打とうと思った」。これまでは投手の球に逆らわず、逆方向を中心に打ってきた。だがこの日は力を入れ、左中間方向にも快音を連発した。

 打球の質を追い求めるため、打球の行方は気にしない。「そんなに入っていた?」と驚くほどだった。さらに「下半身と上半身がうまく連動して打てた打球は少なかったかな」と続けた。通算2000安打、300本塁打を誇る昨季MVPの本領発揮はまだまだ先だ。投手の投げる「生きた球」はまだ見ていないが、すでに打撃投手には全球種をランダムで投げる「ミックス」をリクエスト。踏むべきステップは多いが、順調に階段を上がっている。

 18日の残留組練習ではジョンソンとヘーゲンズが登板予定。野手では新井や松山らに加え、新外国人のラミロ・ペーニャ内野手(31=ジャイアンツ)も汗を流す予定だ。先発九里のオリックス戦も見物だが、天福球場も別次元の楽しみがある。【池本泰尚】

 ◆かつては黒田と対決 過去2年、新井は沖縄2次キャンプ中に黒田と対決を行った。ともに復帰初年だった15年は、対決前日から黒田に「新井のバットを折る」と“挑発”を受けていたが、左翼席に豪快に放り込んだ。16年は雨で1度延期に。黒田は「新井さんが受けて立つと言ってくださるなら投げてみたい。まだまだ調整段階でしょと言われました」といじった。その後の対戦では投直となり、黒田は巨大なアイシングをつけて会見に現れて、「病院はこれから」と笑わせた。