阪神糸井浜風攻略10発 金本監督助言でイッキ5倍

甲子園球場でフリー打撃を行った糸井(撮影・河南真一)

 怪力で浜風を切り裂いた。右膝関節炎からの復活を目指す阪神糸井嘉男外野手(35)が3日、甲子園の残留組練習に部分合流。フリー打撃で80スイングし、バックスクリーン下への1発を含む10本の柵越えを放った。前日は柵越え2本にとどまったが、1日で一気に5倍。「ドリャー! いけー!」。観客のいない本拠地に何度も叫び声を響かせ、ついに本領発揮だ。

 前日は強烈な浜風に打球が押される場面が目立ち、柵越えは2本。金本監督が「ライナー性でぶちこまないと無理。45度以上上げたらほぼ無理」と、報道陣を通じて助言した。その言葉を参考にしたのか、ライナー性の打球で何度も右翼スタンドにたたき込んだ。

 阪神日本人の左打者で30発以上は、07年金本以来出ていない。だが弾丸でぶち込む「金本打法」を身につければ、チーム10年ぶりの30発は十分に可能だろう。

 練習後は福留と談笑した。糸井への取材を試みる報道陣に対し、福留が「糸井くんは口内炎ができてしゃべれないから。今日は代表戦で活躍する若手を取り上げて1面に書いてあげて」とジョークを交えてシャットアウト。糸井は最後に「疲れたわ」とひと言、苦笑いでクラブハウスに引き揚げた。今月中旬の縦じま実戦デビューを視野に、順調そのものだ。【梶本長之】

 ▼阪神左打者の年間30本塁打以上は、過去5人が15度達成している。最多は掛布の6度。直近は10年ブラゼル47本で、日本人では07年金本31本。なお右打者の直近は03年アリアス38本で、日本人では85年岡田彰布35本、同年真弓明信34本。