楽天嶋、侍離脱から実戦復帰 岸と初バッテリー

試合前のシートノックで笑顔をみせる先発マスクの嶋(左)。右は細川(撮影・丹羽敏通)

<オープン戦:楽天2-0広島>◇16日◇静岡

 頼れる扇の要が戻ってきた。楽天嶋基宏捕手(32)が16日、広島戦に先発出場。下半身の張りでWBC日本代表から4日に離脱。調整を重ね、実戦復帰となった。この日は新加入の岸孝之投手(32)と初バッテリーを結成。3イニングだけの出場となったが、31日の開幕戦を見据えた初コンビに上々の感触をつかんだ。しばらくは調子を見ながらの出場を続けていくが、残り約2週間で最高の状態に仕上げていく。

 言葉には少しばかりの安心感がにじんだ。嶋は今季初実戦を終え、「今年に入って初めての試合だったので、やはり緊張して不安な気持ちがあった。でも思ったよりもスムーズにできた」と振り返った。

 ようやく戻ってきた。下半身の張りからWBC日本代表を辞退。6日にチームに再合流すると地道に調整を重ねてきた。この日はわずか3イニングの出場だったが、打席にも立ち復調をアピール。三振に倒れるも「とにかく試合に出させてもらわないと」と実戦勘を取り戻す段階に入った。

 開幕を見据える。岸との初バッテリーは3回1安打無失点。最速145キロの直球を100キロ台のカーブを駆使し、見事にリードした。「僕もチームも期待しているし、本人(岸)も一番勝ちたいと思う。協力していきたい」と同い年コンビでの勝利を誓う。梨田監督も開幕戦を想定したコンビかと問われ「だと思います」と即答。現状は出遅れているが「キャプテンだし、いろんな意味で嶋の存在が大きい」と信頼を寄せる。

 思いを胸に秘める。WBCの日本代表から離脱。嶋は「テレビで見ていて正直試合に出たいと思う。あの場に一緒にいたかった」ともどかしさもある。だが、代表のベンチに飾られている自身のユニホームを見つけ、「うれしい」と仲間の心遣いに感謝。モチベーションへとつなげている。

 今後は状態を見ながらの出場を続けるが、「キャッチャーはとっさの動きが多い、試合の中でどれだけ出来るか。開幕までにやっていきたい」と焦りはない。じっくりと最高の状態に仕上げる。【島根純】