中日岩瀬3者連続K OP戦4試合で無安打無失点

中日3番手の岩瀬(撮影・前岡正明)

<オープン戦:中日2-4オリックス>◇19日◇ナゴヤドーム

 完全復活を目指す中日岩瀬がセットアッパーのテストに移る。8回に登板し、3者連続三振。これでオープン戦4試合で無安打無失点だ。必勝リレーは田島以外が未定で、首脳陣は通算402セーブ左腕の起用も検討に入る。

 先頭T-岡田は新球スライダー系の球で腰を砕けさせた。右の若月は沈むツーシームで。最後は駿太を直球でそれぞれ空振り三振にしとめた。制球も文句なしだった。

 森監督の考えも変わってきた。「もっとキツいところで考える。いろんな比較をしていく中で、そこに岩瀬の名前が入るかどうか。実績のある人が1人でもいてくれたらいい。もしかしたらまた『9』に戻るかもしれないし」と高い期待を口にした。14年に発症した左肘痛からの復活途上。現役最年長は計算できる戦力とは言いがたかったが、見方が変わってきた。

 岩瀬も好感触を得ている。「投げ方を今、少しずつ思い出している。投げっぷり感が出つつあるので、そこを求めていきたい」。左肘痛以来、15年は登板なし、昨年は15試合で防御率6・10。進退をかけたシーズンを目前に、状態を上げてきた。

 2戦連続で9回を投げた田島が抑え候補の筆頭。期待された新外国人ロンドンがいまだ不安定で、必勝リレーが固まらない。百戦錬磨の岩瀬が必要になるかもしれない。「そういうところで結果を出せるようにしっかり準備していきたい」と目を輝かせた。【柏原誠】