誠也の1年になる。広島が30日、開幕阪神戦(マツダスタジアム)に向けて最終調整を行った。鈴木誠也外野手(22)は、全体メニュー終了後も、コーチが投げる球を繰り返し打ち込んだ。WBCにも出場し、迎える17年シーズン。課題と修正を繰り返し、日本一へ貢献する。
球場外には徹夜組が列をつくっていた。午前中の必勝祈願には300人近いファンが訪れた。スタンドやベンチ前にはテレビカメラが並ぶ。高ぶる開幕ムードを肌で感じながら、鈴木はバットを振り続けた。スローボールにタイミングを合わせ、鋭くスイング。全体練習終了後も、田中と並んで打ち続けた。
「楽しみです。しっかりやって、結果を出すだけです。力んだりすることもあると思う。頭に入れて試合に入っていきたい」
16年は流行語大賞も受賞し、その名を全国に知らしめた。だがそれはもう過去の話。今日31日から、新しいシーズンが始まる。真価が問われる1年になる。鈴木は「何かを変えることはない」と冷静。1年戦った経験を糧に「戦っていくなかで、シーズンでは課題も出てくる。そのつど修正していきたい。しっかり1戦1戦、戦っていきたい」とどっしり構える。
阪神先発メッセンジャーとは昨季3打数1安打2打点。WBCの強化試合で臨んだ阪神戦では1打席で安打はなかった。「強化試合でも(球筋を)見られた。いい投手に変わりはない。明日の状態を見て、どう入るか決めたい」。昨年は故障で開幕は2軍。15年は1番右翼で出場も3打数無安打だった。開幕戦初安打で幸先のいいスタートを切る。
調整遅れの不安も一蹴した。WBCでは米国での練習試合2試合にはフル出場したが、本番では2次ラウンドのイスラエル戦以降出番がなかった。打席数の少なさが不安視されるが「オフもキャンプでもしっかり振れているので」と言い訳は一切なし。時差ぼけについても「大分、寝られるようになってきた」と笑った。17年は鈴木の1年になる。号砲とともに、スタートダッシュをかける。【池本泰尚】