楽天知性派高梨&やんちゃ菅原、新人継投開幕3連勝

6回裏、プロ初登板を果たす楽天高梨(撮影・野上伸悟)

<オリックス4-5楽天>◇2日◇京セラドーム大阪

 若き力が最高のスタートダッシュをもたらした。楽天が、14年以来3年ぶりの開幕3連勝に成功した。終盤5点を奪う逆転勝利に導いたのは、新人救援投手の奮闘があったから。ドラフト9位高梨雄平投手(24=JX-ENEOS)が6回から、同4位菅原秀投手(22=大体大)が7回からデビュー。ともに1イニングを無失点に抑え、打線の反撃を呼び込んだ。アッパレなルーキーだ。

 楽天ベンチが総出で、飛び出した。打球の行方を見届けると、興奮状態が最高潮に達した。「よっしゃー」と声を上げ、ハイタッチを交わす選手。歓喜の輪の中に、菅原と高梨もいた。1点を追う9回2死二塁。ペゲーロの放った推定140メートル弾は、球場の5階席に飛び込んだ。土壇場でつかんだ開幕3連勝。試合後も、興奮は冷めやらない。ベンチ裏からは、感情むき出しで騒ぎ立てる声が響き渡った。

 新人2人が、ミラクル劇場を呼び寄せた。4点ビハインドの6回に、まずは左のサイドハンド高梨がマウンドへ上がった。「思ったよりも落ち着けていた」。言葉通りに、さらりと料理した。1死から左の駿太を内角スライダーで見逃し三振。背中から急激に曲げ、腰を引かせた。昨年途中「投球の幅を広げたい」と日本ハム宮西の動画を参考に、スリークオーターからサイドスローに変身。1年未満の投法ながら、1回を無安打無失点。早大出身の知性派らしく「やっと楽天の一員となった気がする」と、つづった。

 次のイニングは、同期にバトンタッチ。7回から登板した菅原は、四球と味方の失策が絡み1死満塁のピンチを背負ったが、動じなかった。「自分はカウントを整えるようなボールがない。とにかく低めを意識して」。伊藤を外角低め144キロ直球で二ゴロ併殺に仕留めた。福井工大福井時代から得意とするナックルカーブ、縦スラで目線を外した。大学2年途中から約1年間、野球から離れていた“やんちゃ”男も無失点デビューを飾った。

 昨季は9度チャレンジして1度しか成功しなかった3連戦3連勝を、今年は開幕カードでやってのけた。梨田監督も「そんな簡単に出来るものではないと思っていた」と驚き顔。ルーキーたちが、楽天に新しい風を吹き込んだ。【栗田尚樹】

 ▼楽天が09年4連勝、14年3連勝に次いで3度目の開幕3連勝。昨年の楽天は同一カード3連戦の3戦目が10勝24敗1分け、勝率2割9分4厘と弱く、特に2連勝で迎えた3戦目は1勝8敗。同一カード3連戦3連勝は6月17~19日DeNA戦の1度しかなかった。パ・リーグ相手の同一カード3連戦3連勝は15年9月29日~10月1日ソフトバンク戦以来と、楽天がいきなり開幕カードで鬼門の「3戦目」を突破した。