中日連敗ストップ、森監督7戦目の初勝利に笑顔

初勝利を挙げた森監督(左)は、ウイニングボールを持ち、笑顔で荒木と話す(撮影・前岡正明)

<中日7-5DeNA>◇7日◇ナゴヤドーム

 中日森繁和監督(62)からようやく笑みがこぼれた。開幕から7戦目。執念の総力戦で今季初勝利をつかんだ。ナゴヤドームの大歓声の中、森監督は一塁側ベンチ前で駒大の後輩、大島からウイニングボールを受け取った。白い歯を見せ、喜びと安堵(あんど)が交ざったような表情を見せた。会見場に現れた指揮官は「はあ~」と大きなため息をついた。そしてここまでの苦しみ、喜びを語った。

 「カリカリしたこともあったけれど。長い7試合。10日ぐらいの感覚だった。ファンに勝利を見せられなくて苦しかった。選手もきつかったでしょう。この1勝でみんなが救われた」

 1点を追う7回。1死から今季初スタメンに起用された亀沢が、ヘッドスライディングで遊ゴロ内野安打を勝ち取った。すると、みるみるうちに中日の流れになった。4番ビシエドの同点打。ルーキー京田が足もとに押し出し死球を受けて勝ち越し。7番藤井も犠飛で突き放した。開幕からの連敗を5(1分け挟む)でストップ。両リーグの新人監督ワーストとなる開幕6連敗は逃れた。チームも16年9月18日以来、201日ぶりの勝利に喜んだ。

 昨年10月の沖縄投手キャンプ中。視察に訪れた指揮官はコーチやスタッフを前につぶやいた。「俺がユニホームを着るのはこれが最後だから」。昨年8月、谷繁前監督の途中解任にともない、ヘッドコーチから昇格。本当は最下位の責任をとるつもりだった。球団からの要請に最終的に返事したのは最終戦も近くなってから。覚悟を決めた瞬間だった。まだ1勝。62歳の新米監督の挑戦は始まったばかりだ。【宮崎えり子】