広島に勝ったのは虎だけ!メッセンジャーだけ!!

6回表広島1死一塁、メッセンジャーは丸を遊ゴロ併殺打に打ち取りガッツポーズ(撮影・宮崎幸一)

<阪神4-2広島>◇14日◇甲子園

 セ界一のコイ料理人や。阪神の先発ランディ・メッセンジャー投手(35)が、好調広島打線の前に立ちはだかった。序盤は粘られ苦しめられたが、7回6安打1失点の力投で今季2勝目。シーズン開幕の広島戦でも勝利投手となっており、今季コイが敗れた唯一の投手。ローテ再編で期待されたコイ料理を見事にやってのけた。

 首位広島の前にどっしりと立ちふさがった。メッセンジャーは10連勝のコイ打線にも動じない。7回を投げきると、ポーンとグラブをたたいた。今季最長の7回を6安打1失点。好調のコイを料理し、進撃を止めた。

 「うれしいね。1人では決して勝つことはできないので、チームメートの頑張り、助けがあって勝つことができてうれしいよ」

 走者を背負っても、そのたびに後続を封じた。4回に4番新井に適時打を許したが、崩れそうになったシーンはこれだけ。初回に28球を要するなど苦しめられたが、グッと踏ん張った。開幕広島戦でも6回途中4失点で勝利投手。今季広島が喫した2敗はいずれもメッセンジャーで、セ界一のコイ料理人だ。

 前回は6日ヤクルト戦に登板。当初は前日13日DeNA戦に登板予定だったが、降雨中止になった試合の影響で、難敵広島との初戦であることも見据え、この日にずれこんだ。普段から短い登板間隔を好むが、中7日となり「早く投げたい」と渋い表情も見せていた。それでも、気持ちを切り替えた。「横浜の登板がなくなって、広島が相手になった瞬間から、連勝中ということも知っていたし、それなら『俺が止めてやるぜ』という気持ちだった」。まさにエースの心意気。香田投手コーチも「マウンドでの気迫、闘争心を感じた。上にいる広島をエースがたたくというものを期待していた」とたたえた。

 来日8年目の35歳。いつの間にか教わる立場から教える立場になった。「自分が日本にきて感じたことは、伝えるようにしているよ。俺も1年目は分からないことだらけだったからね」。異国の地にやってきた助っ人が戸惑わないよう、メッセンジャーは積極的に経験を伝えている。守護神のドリスは語る。「1年目の時に本当に何でも教えてくれた。感謝しているね」。メッセンジャーの大好物であるラーメンは、今ではドリスもケータリングなどで好んで食すほどになった。

 「最初の試合も点を取ってくれたし、今回も点を取ってくれてしっかり守ってくれた。チームメートに感謝だよ」。最後には仲間への感謝も忘れなかった。【梶本長之】