「言ったでしょ?」/金本監督

<阪神2-1広島>◇16日◇甲子園

 阪神は開幕から初めて上位打線を変更。1番にルーキー糸原、2番に高山を起用。広島九里対策で1番から左4人を並べた。金本知憲監督のコメント。

 「ズラッと左を並べてね。高山もあまり調子が良くないんでね。昨日の糸原の振りの速さに期待して1番で起用した」。

 5回裏に先発能見に迷わず代打を送った。「(6回は)右が並ぶし、能見の今の調子。尻上がりによくなったが、あそこはズバッと迷いなくいった」。

 桑原が6回から登板。2回3奪三振の完全リリーフをみせた。

 「完璧なリリーフだった」と絶賛し、「すごい球ですよ。言ったでしょ? 今年から、あいつは(好調が)続いたら良いところで投げさせると」。

 8回に先頭糸原が二塁へのゴロでヘッドスライディング。微妙なタイミングだが、判定はアウト。一塁塁審ににじり寄り猛抗議。「セーフだよ、あれ。セーフでしょ?」。

 「今日の試合は僕の中で、すごくポイントになる試合と思った」。

 「去年の優勝チームとやる上で向こうは2勝1敗で御の字だろうけど、こっちはそうはいかんぞ、という姿勢。オーバーだけど、今日の試合でチームがどうなるのかな、と本当に思っていた」。

 藤浪が「インフルエンザA型」と診断され、出場選手登録を抹消された。

 1度登板を飛ばす程度かとの問いに、「だと思うけど。そんなに高熱じゃないみたい」と見通しを語った。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -原口がよく打った

 金本監督 ああいう場面で、食らいついて、ヒットを打ってくれる。そこが原口の一番いい所。信頼して、5番で使っている。本当によく仕事をしてくれた。

 -前日負けて、選手はどういう姿勢だったか

 金本監督 力んでいた。みんな、何とかしようと。特に孝介とか糸井、高山にしても、何とかしようと。九里のストライクゾーンのフォークを引っかけたり、ファウルを打ったりして。(8回)高山には全部センターから逆方向を狙えと。センターに抜けてくれ、指示をすぐに守ってくれた。

 -高山は盗塁も決めた

 金本監督 勝負ですよ。孝介の調子を考えても。

 -けん制も多かった

 金本監督 自信にしないといけない。あれぐらいのクイックで、この捕手で、この投手で、土のグラウンドで、いろんな状況を考えて、僕はノーサインでドンドン、行っていいと思う。

 -勢いに乗れる

 金本監督 乗っていきたいですよね。こっちもね。

 -次はビジター6連戦

 金本監督 中日とも当たっていませんし、初対決ですが、ビジターに弱いと言われないように、敵地に行ってもしっかり戦いたい。