阪神福留、天敵も関係なし 主砲が2試合連続先制打

6回表阪神2死、左飛に倒れ厳しい表情の福留(撮影・江口和貴)

<巨人4-1阪神>◇22日◇東京ドーム

 これが4番の仕事だ。阪神福留孝介外野手(39)が2試合連続の先制打を放った。1回、2死二塁の場面。2ストライクと追い込まれながらも、巨人田口の4球目、138キロに反応。内角直球をうまくつかまえ、火の噴くような打球で一、二塁間を破った。

 「先制点を取って、優位な試合展開にしたかった。いい所に飛んでくれて、上本もよく走ってくれた」

 二塁走者上本はグングンと加速して左足から本塁に滑り込む。前日21日には苦しめられてきたマイコラスから初回に痛快の先制3ランを放った。この日も主砲が初回に得点を刻んだ。

 シーズンがかわっても田口に苦しめられる虎打線だが、福留にとっては「天敵」ではない。巨人田口との昨季の対戦成績は15打数7安打、打率4割6分7厘。一般的に左打者にとって出どころが見にくいと言われる対左投手ではあるが、まったく関係ない。沈黙する打線のなかで、この男だけが打ちまくっている。

 一時は打撃の調子を落としていたが前日の4安打固め打ちで打率も3割台に復帰した。試合前の練習では糸井のもとに歩み寄り、談笑しながら並んでダッシュメニューを消化。新天地でシーズンを迎える虎1年生の精神的なサポートも忘れない。

 「チームとして全員でやっていかないといけない」

 試合後はそう言ってドームを後にした。1勝1敗で迎えた伝統の一戦。今日23日のキーマンも福留だ。【桝井聡】