仙台大・大関「よかった」リーグ初先発で初白星

東北学院大対仙台大 リーグ初先発を初白星で飾る仙台大・大関

<仙台6大学野球:仙台大3-2東北学院大>◇4月30日◇第4節・最終日◇東北福祉大学野球場

 仙台大は3-2で東北学院大に連勝し、無傷の6連勝で首位を守った。プロ注目右腕・馬場皐輔(4年=仙台育英)が体調不良でベンチから外れ、チーム最長身の186センチ左腕・大関友久(2年=土浦湖北)がリーグ初先発。自己最長の6回を2安打2失点に抑え、リーグ初白星を挙げた。

 仙台大が2年生2投手の継投でAクラス対決の第1関門を突破した。有力右腕がしのぎを削るチーム内で、大関が左腕の存在をアピールした。高さを生かした上手投げから序盤に自己最速142キロをマーク。角度のある速球に3種の変化球を交え、4回の2失点にとどめた。味方打線は3回まで毎回得点。2回には女房役の6番辻本勇樹捕手(3年=北海)が右翼越えソロで援護した。大関は「序盤に点を取ってくれたので楽になりました。少しでも後ろを楽にしようと思って、6回まで投げられてよかった」と任務を果たし、同級生右腕・稲毛田渉(帝京)にマウンドを託した。

 土浦湖北では1年秋からエースで2年夏は県8強。3年夏は3回戦敗退の悔しさを味わった。大学入学の昨年は同期の稲毛田が5勝を挙げる中、秋の救援3戦(計2回1/3)にとどまった。大関は「タイプは違いますが負けたくない気持ちはあります」と競争心を燃やす。急きょ、託された先発マウンド。森本吉謙監督(42)は「試したい投手がいっぱいいる。(馬場は)大事をとった。左の先発がいないので将来は柱になってほしい」と大関に期待した。【佐々木雄高】