巨人長野、阿部の相棒白バットで復調2戦4安打

2回表巨人1死、右前打を放つ長野(撮影・足立雅史)

<中日1-6巨人>◇6日◇ナゴヤドーム

 大不振に苦しむ巨人長野久義外野手(32)が今季初の3安打猛打賞の活躍で復調の兆しを見せた。この3連戦から黒塗りのバットから阿部モデルの白木へ持ち替えた。試合前の時点で打率1割台も、この2戦は8打数4安打で打率5割をマーク。主軸打者に当たりが出始め、チームも今季最多、毎回の14安打で連勝した。

 ようやく眠りから覚めようとしている。長野が3安打で打線をつなげた。中日エース大野から2回に右前打を放つと、4回には内角142キロを引っ張り左翼線への二塁打をマーク。7回は伊藤から146キロのシュートを左前へはじき返し自身プロ通算80度目の猛打賞を決めた。

 試合後はこれまでと同じ。「僕のことは、ほっといてください」と多くを語ろうとはしなかった。ただ「得点圏で打てないとダメ。走者がいるときに打てないと」。この日は得点圏で2度凡打を繰り返し、ここまで16打数無安打と精彩を欠いている。唯一の打点は犠飛で、いまだ適時打が出ていない。「調子は上向き? 少しずつです」と遠慮がちに話した。

 開幕からコンディションが整わず、試行錯誤の日々が続いている。4月中旬から高橋監督やコーチ陣とマンツーマンで打撃改良を試みた。この3連戦からは、白木の阿部のバットを使った。黒塗りの自分のモデルより約20グラム軽量の880グラム。「少しだけど、軽いバットで振ってみたら」と阿部から手渡された相棒で打席に立ち、この2戦で8打数4安打と復調の兆しを見せた。2回の守備では平田の深い右飛を背走しながらジャンピングキャッチ。コンディション面の復調も印象付けた。

 主力打者の働きは即チームの成績に反映された。チームは今季初の2試合連続の2ケタ安打で連勝をマーク。高橋監督も「やっといい当たりが続いてきている」とし、得点圏での打撃についても「打ち始めたんだからそれで良しとすればいい。長野が打ってくれればつながりは大きくなるし、長打力があるバッターだから」と信頼は揺るがない。長野の目覚まし時計が、間もなく鳴り響く。【為田聡史】

 ◆今季の長野の苦闘 6番右翼で開幕戦を迎えたが打撃の状態が上がらず、3試合目の4月2日中日戦後から打率1割台に低迷。5打数4三振を喫した翌日の同15日中日戦から3試合連続でベンチスタート。打撃不振には右膝痛などコンディション面の影響もあるとみられ、ここまで5試合を欠場した。5日の中日戦からスタメン出場し、この日の3安打で打率は2割3厘に上昇した。