<DeNA1-4阪神>◇12日◇横浜
金本阪神が3本塁打でがっちり首位キープや~! 同点の6回に中谷将大外野手(24)がプロ初の2試合連発となる4号V弾。「長打の中谷」と期待して5番起用した金本知憲監督(49)の采配にズバリと応えた。福留と鳥谷のベテランにも1発が飛び出す快勝で、貯金「9」で2位広島に2ゲーム差をつけた。
覚醒を予感させる放物線だった。同点で迎えた6回表2死。中谷が甘いスライダーを捉え、左翼席へ運んだ。「信頼できるバッターが多いので、2アウトからでもつなぐ気持ちで打席に入った。いい感触でしたし、結果がホームランになってよかった」。昨年の自己最多に早くも並ぶ4号ソロ。これが決勝点になった。
3番糸井、4番福留に続く5番打者は金本阪神のキーパーソンだ。新戦力のキャンベルは故障の出遅れから、その役割を果たす存在になっていない。そんな状況で、指揮官は長打力のある中谷と勝負強い原口をツープラトンで起用する方針を固めた。10日の巨人戦で1発を含む3安打猛打賞を放ち、狭い横浜スタジアムでは長打力がさらに生きると判断して、この日は中谷を先発で起用。プロ初の2戦連発に、指揮官も「そういうのを期待して出しているわけだから、期待通り。ホームラン、1発長打で。ナイスですね」とうなずいた。
本拠地甲子園の開催日には、若虎が室内練習場でアーリーワークを行う。中谷の課題はグリップの位置にあった。ステップした時に、グリップも同調して前に動いてしまう。これを後ろに残すことを首脳陣から、口酸っぱく言われている。金本監督は「変化球にも合うし、バッティングの割り、間とも言うけど、それができつつある」と課題克服に合格点を与えた。この日も変化球に対応。間が十分に取れているので、飛距離も出ている。
4回には鳥谷の左中間二塁打で、一塁から一気に本塁生還。「サードを回った瞬間から、足がもつれて、動かなかったけど、先制点につながってよかった」と苦笑交じりに振り返った。24歳の若武者が打って走って躍動。6連勝で止まったが、5番のV弾でチームは再発進した。【田口真一郎】
◆中谷将大(なかたに・まさひろ)1993年(平5)1月5日生まれ、福岡・小郡市出身。福岡工大城東から10年ドラフト3位で阪神に入団。12年8月23日中日戦でプロ初出場。13年に捕手から外野手に登録変更し、昨年は初アーチを含む4本塁打。今季年俸は1200万円(推定)。187センチ、89キロ。右投げ右打ち。