オリックス山岡プロ初勝利「やっとです」7度目挑戦

オリックス福良監督(右)と記念撮影する山岡(撮影・江口和貴)

<ロッテ1-2オリックス>◇28日◇ZOZOマリン

 小柄なルーキー右腕が、オリックスの連敗ストッパーとなった。ドラフト1位の山岡泰輔投手(21)が7度目登板でプロ初勝利を挙げ、チームの連敗を「9」で止める白星に導いた。

 無の境地に入っていた。武器のスライダーをストライクにどんどん投げ込み、他の球種もうまく分散。3回先頭からは4者連続三振も記録した。6回を2四球で5安打1失点。ワースト6四球と苦しんだ1週前から立て直した。

 「勝ててうれしい。やっとですね。今日は『無』になれていた。割り切って、とにかく投げるだけ。点を取られなかったらやっぱり楽しい」

 4月13日の初登板から6度勝てなかった。好投しても援護がない。責任を背負い込み、投球を崩した。快活な青年から笑顔が消えた。そして、気づいた。行き着いた先とは。「無になることですよ。もう何も考えないことにした」。

 身長172センチ。コンプレックスに感じたことはない。努力でカバーした。中学からは30分間のストレッチが日課。関節が軟らかくなり、ムチのようにしなる右腕が武器へと変化した。

 「僕の中で、すべての基準は楽しいかどうか。野球で楽しいというのは、試合に勝って喜ぶこと」。やっと手にしたプロ1勝は、5月に入って苦しむチームの連敗を9で止める大きな勝利となった。

 瀬戸内(広島)3年夏の県大会決勝で、広島新庄の田口(現巨人)と延長15回再試合を演じた。順当なら田口と1週間後に投げ合いが実現。「僕は意識しない。向こうは意識するでしょう。そういうタイプ。交流戦が始まるし、乗っていけたらいい」。チームは4位タイになった。急降下したチームを、再び上昇気流に乗せる。【大池和幸】

 ◆山岡泰輔(やまおか・たいすけ)1995年(平7)9月22日、広島市生まれ。小2でソフトボールを始め、瀬野川中では軟式野球部。瀬戸内3年時の動画を見たレンジャーズ・ダルビッシュが「プロにすぐ行くべき」などとツイートしたことで話題に。14年に東京ガス入社。172センチ、68キロ。右投げ左打ち。