阪神4番中谷不発、7回満塁機で意地の犠飛も0安打

阪神対DeNA 5回裏阪神1死二、三塁、チャンスも捕邪飛に倒れる4番中谷(撮影・清水貴仁)

<阪神2-6DeNA>◇28日◇甲子園

 若虎クリーンアップが機能せず、阪神が首位から陥落した。DeNA戦で3者凡退のイニングは2度だけと好機はあったが、4安打2得点に終わっての敗戦。プロ初で、阪神第98代4番に指名された中谷将大外野手(24)も犠飛による1打点だけで無安打に終わった。3カード連続負け越しで、この日勝った広島に首位の座を奪われた。明日30日からの交流戦で再び上昇気流に乗ってや~。

 今季初の20代クリーンアップは不発に終わった。24歳の3番高山と4番中谷、25歳の5番原口で計11打数1安打。得点圏に走者を置いた場面でクリーンアップ勢が7度も打席に立ちながら、その間に奪った得点はわずかに1だ。金本監督は「残塁いくつ? 10?」と報道陣に逆取材した後、幾度となく好機を逃した流れを悔いた。

 金本監督 やっぱりクリーンアップがチャンスで打たないと。去年の終わりぐらいから言っているように、そうそうチャンスは来ないですよ。だんだん少なくなっていく。それを肝に銘じてやっていかないと。

 交流戦前最後の一戦、首脳陣は勝負に出た。積極的休養を取らせるため、主砲福留を9試合ぶりにスタメンから外す。前日27日DeNA戦で1発を決めた中谷を阪神第98代4番に据えた。若虎の勢いに懸けたが、おのおのの気合は快音にはつながらなかった。

 1回は1死二塁から3番高山が中飛、4番中谷が遊ゴロに倒れる。ともにファーストストライクを狙うも、左腕今永からこのイニングで先制点を奪えなかった。極め付きは5点を追う5回。1死一塁から3番高山が右越え二塁打を決めて二、三塁に。さあ一気に反撃、という場面で4番中谷は捕邪飛、5番原口も二ゴロ。1点さえもぎ取れず、重苦しいムードが聖地に漂った。

 自身初の4番に座った中谷は7回1死満塁で意地の左犠飛を打ち上げたが、3打数無安打。「いつもと変わらず試合に臨みました」と振り返った言葉に悔しさがにじんだ。原口は7回2死一、二塁でも空振り三振に倒れ、「なかなか修正できなかった。結果が必要な立場なので、結果を求めていきたい」と唇をかんだ。

 ベンチスタートだった福留、鳥谷の勝負強さを際立たせる形となった敗戦。日曜日の連勝は7で止まり、9点差を大逆転した6日広島戦以来、22日間守り抜いてきた首位の座も広島に明け渡した。指揮官は首位陥落を問われ、「まったく関係ないです。(この時期の)順位は」と力を込めた。明日30日から交流戦が始まる。若虎たちはもちろん、この悔しさを反発力に変えるしかない。【佐井陽介】