巨人菅野、コース突いても下位打線にも打たれ8失点

楽天対巨人 5回裏、藤田に1号2点本塁打を浴びる菅野(撮影・たえ見朱実)

<日本生命セパ交流戦:楽天13-5巨人>◇30日◇Koboパーク宮城

 巨人が菅野智之投手(27)で衝撃的な惨敗を喫した。楽天打線の進撃と連敗ストップを託して交流戦開幕戦に挑んだ。5回10安打8失点。信じられないが、菅野の投球成績だった。

 エースの見たことのない姿だった。高橋監督は「特に菅野だから、というわけではなく他の投手でも想定していない」と出足を思い起こした。先頭打者からリズムが狂う。気鋭の茂木。直球のみならず、多彩な球種をカットされ、見極められた。10球目、根負けしたように甘く入った直球を左前に運ばれた。制球も逆を突く。4番ウィーラーに真ん中に入ったスライダーを左翼席に2ランをたたき込まれた。

 上位だけではない。下位打線が巡ってきても息つく暇は与えられない。味方が逆転した2回、6番島内から連打と犠打で1死二、三塁。9番嶋に外角スライダーをはかったように中前に運ばれて同点とされた。1番茂木にも真ん中高めを痛烈にはじき返されて逆転。逆球も多かったが、両サイドを突かれても広角に打たれた。菅野は「やはり振れている。逆方向の意識も徹底された。でも直球を両サイドに投げられないのが1番」と原因を自らの投球に負った。

 3回は味方の失策も絡んで失点し、昨年6月24日のDeNA戦以来、自身2度目となる3イニング連続失点。5回2死から四球を出し、藤田に痛恨の今季1号2ランを食らった。「下位打線に四球からホームラン。反省以前の問題で論外。4-6なら分からない展開だった」と猛省した。

 開幕から絶好調で試合前まで防御率1・58を誇っていた。だがこの日浮き上がったのは、13年の日本シリーズで無敗の田中将大(現ヤンキース)に投げ勝った男の姿ではなかった。菅野は「自分の中で整理して、まだ戦いは序盤」と締めた。後続も打たれ、今季最多13失点でワーストタイの5連敗。エースが崩れ、昨年7月以来のBクラスへ転げ落ちた。【広重竜太郎】