中日吉見8失点KO「見ての通り」志願の降格

1回裏ソフトバンク2死二塁、デスパイネの右前適時打を浴びマウンドの吉見(中央)に駆け寄るナイン(撮影・今浪浩三)

<日本生命セパ交流戦:ソフトバンク10-2中日>◇30日◇ヤフオクドーム

 KOされた中日吉見が志願の降格を申し出た。交流戦の開幕投手を託されたが4回1/3で、自己ワーストタイの8失点。上林の2ランなど6安打を浴びた初回失点も自己ワーストの6だった。森監督は「何でそうなるか吉見自身も分からないんじゃないか。本人が抹消してくれと言ってきている」と明かした。

 ソフトバンク戦は過去4戦投げ3勝で負けなしと、好相性のはずだった。しかし、この日は簡単に11安打を許した。吉見は「見ての通りです。ボール球を投げたいのに投げられない」と唇をかんだ。今季まだ1勝と苦しむ右腕に友利投手コーチは「スッキリしてきてほしい。気持ちと体が一致すれば戦力になる。(最短10日での復帰か)それが一番です。でも、それは本人の考えもある」と説明した。今日31日に出場選手登録を抹消される見込み。2軍で出直し、再起をはかる。