阪神金本監督采配的中、俊介3打席連続二塁打4打点

5回表阪神1死満塁、俊介は左翼へ2点二塁打を放つ(撮影・松本俊)

<日本生命セパ交流戦:ロッテ7-15阪神>◇30日◇ZOZOマリン

 起用がズバリ! 阪神がロッテとの乱打戦を制し、「日本生命セ・パ交流戦」の開幕戦勝利をつかんだ。金本知憲監督(49)の起用が的中し、8番中堅で今季初スタメンの俊介外野手(29)が3二塁打4打点の大暴れ。今季開幕1軍だったが、1打席しか与えられず4月8日に2軍降格。以降くすぶっていた「守備要員」を、この日再昇格させ、すぐさま先発で使った。勢いに乗った打線は、ともに今季最多の15安打15得点と打ちまくった。

 伏兵のバットが「鬼門」という言葉を吹き飛ばした。今季初スタメンの俊介が最高の働きを見せた。4回に左越えの二塁打で出塁すると、スクイズで同点のホームを踏んだ。5、6回にいずれも満塁で、左翼線に2点タイムリー二塁打。「昇格して、すぐにチャンスをもらえたので、結果も出したい中で必死に食らいついた」。3打席連続二塁打で、4年ぶりの猛打賞。4打点はプロ最多の大暴れだった。

 交流戦の初戦を敵地で迎えた。昨年は7勝11敗で負け越し、パ球団との戦いは失速の要因になった。しかもZOZOマリンでは、3戦全敗の屈辱も味わった。指名打者を加えたオーダー編成で、金本監督は予想外の一手を打った。2軍で調整していた俊介をこの日出場選手登録し、8番で先発起用。「状態がいいので、そのまま行ってもらおうと思った。千葉は風もあるから。俊介といえば、人がいない時にスタメンだったが、パッと使って、パッと結果を出せるのは成長したところかな」。

 開幕1軍に入ったが、1打席だけで2軍に降格。バント失敗による三振だった。「キツイ部分はあったが、自分の責任なので」と俊介は振り返る。悔しさを糧に、ウエスタンの最近6試合ですべてヒットを記録。22打数10安打、打率4割5分5厘と結果を残していた。重量打線を組むことも可能だったが、守備力も考慮した。

 05年日本シリーズの4連敗など、千葉とロッテには苦しめられてきた。「鬼門」とも言える場所だ。しかし金本監督には、それほど悪いイメージはない。この日もグラウンドを見つめながら、言った。「9点取って、逆転した試合もあったな。3番の林ちゃんが敬遠されてね」。07年6月16日の敵地ロッテ戦。最終回に目の前で林威助が敬遠され、意地の決勝打を放った。この回一挙9得点で5点差をひっくり返した。過去の逆転劇を懐かしんだ日に、起用した俊介が勝利に貢献した。交流戦の球団最多となる15得点の猛打で白星発進。今年の猛虎はひと味違う。【田口真一郎】