<日本生命セパ交流戦:ロッテ7-15阪神>◇30日◇ZOZOマリン
恐怖心にあっさり打ち勝った。阪神鳥谷が鼻骨骨折後初ヒットを決めた。6番三塁で先発。1点リードの5回1死一、二塁、骨折してから初めて左腕と対決し、土肥の高めスライダーを左前に運んだ。内角から入ってくる変化球に食らいつき「(左投手への怖さは)まったくないってことはないけど、また投手も違うんで」と冷静に振り返った。
5月24日巨人戦で左腕吉川光の直球が顔面に直撃。翌25日巨人戦以降の4試合は右投手相手の代打出場が続いていた。金本監督は「左投手はまだちょっと怖いだろうし」と配慮し、相手先発が右腕石川の交流戦開幕試合を5戦ぶりのスタメン復帰戦に選択。2番手で左腕が登場しても代打を送らず鳥谷も指揮官の覚悟に結果で応えた。
この日はヘルメットに鼻を守る特注ガードをかぶせて打席へ。「視界にちょっと入るけど、帰塁の時(に危険)もあるので」。7回2死一塁では右腕大嶺祐からライナーで右翼線二塁打。9回には二ゴロの間に8戦ぶりの打点も記録した。
指揮官は試合後、「本人も行きたいということなので」と志願の先発だったことを明かした。連続試合出場を1799に伸ばし、通算7887打席は球団新記録に躍り出た。虎のレジェンドがスマートに主軸の座に返り咲いた。【佐井陽介】