日本ハム大田2戦連発、交換トレード相手吉川光撃ち

7回裏、右越えの本塁打を放つ大田(撮影・山崎賢人)

<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム5-1巨人>◇11日◇札幌ドーム

 日本ハム大田は狙い球を絞り、フルスイングだけを心がけた。7回先頭。マウンドには巨人吉川光がいた。昨オフの交換トレードで当事者同士の対決にも、心は乱れない。2ボールから外角への144キロのツーシームを、逆らわずに右翼席へ運んだ。「邪念をなくした結果だと思う」と、目の前の勝負に集中した結果だ。とらえたツーシームが多いことも分かっていた。集中力を高め、冷静に対応した。

 古巣相手に、打ちまくった。今カードは10打数7安打2打点。2試合連続で放った本塁打は、いずれも効果的な1発となった。「いろんな思いはあるけど、1打席は変わらない」と、特別な思いは封印して臨んだ。前夜から1番打者に抜てきされ、意識したのは「積極的に行くことだけ」。3回には先発宮国の初球を思い切り引っ張って二塁打。2番西川の先制4号2ランにつなげるなど、自分の仕事に徹した。

 成長する姿を、示せた。交流戦はここまで、打率3割5分6厘と好成績を残す。「やっぱり、セ・リーグは変化球が多い」と、パ・リーグとの違いも肌で感じるが、結果が出せなかった巨人時代とは少し違う。周囲も打てなかったことを、指摘しない。すべては自分がやるか、やらないか。「自由な分、責任がある」と、必死な姿勢が好結果につながっている。

 巨人3連戦の勝ち越しに大きく貢献した。「自分も集中を持ってできた。チームも連勝できて良かった」と、笑顔だ。栗山監督も「必死さが、良い方向に出る。1人でチームを引っ張った感じ。まさに1番打者。これで安心して野球ができるのではないかな」と、期待は高まる一方だ。交流戦は残り2カードある。かつては苦しめられたセの投手たちを、最後まで打ちまくる。【木下大輔】