王さん代名詞2発!現代巨人の坂本主将に逆襲手応え

6回裏巨人1死一塁、左越え2点本塁打を放ちベンチに向かってガッツポーズをする坂本勇(撮影・横山健太)

<日本生命セ・パ交流戦:巨人3-0ソフトバンク>◇14日◇東京ドーム

 世界のホームラン王の目の前で、巨人坂本勇人内野手(28)が2打席連続アーチを決めた。6回の第3打席で均衡を破る7号先制2ランを放つと、8回の第4打席は8号ソロ。先発山口俊投手(29)の移籍後初勝利をアシストした。この日はOBのソフトバンク王貞治球団会長(77)が77年に756号の本塁打世界記録を樹立してから40周年を記念したイベントが実施された。偉大なレジェンドに、現代の巨人を引っ張る主将が頼もしさを示した。

 打球の行方を、目で追うまでもなかった。打った瞬間、坂本勇はスタンドインを確信した。0-0の6回1死一塁。右足にしっかりためたパワーを、数センチ短く持ったバットに乗せた。一塁へ走りだすと同時に、雄たけびを上げながら巨人ベンチに向かって右拳を突き出した。5月10日の阪神戦以来となる7号2ラン。「久しぶりに完璧に打てた。つないで、つないでと思っていた。それで大きいのが打てて良かった」と珍しく喜びをあらわにした。

 これだけで終わらない。8回、先頭打者として左翼席上段に2打席連続アーチを決めた。全3打点をたたきだしたが「山口さんが初登板で完璧な投球をしてくれていたので、すごくいい流れで攻撃できた。先制点を取れて良かった」と、新たな仲間の好投のおかげと感謝した。

 現代の主将として、偉大な先輩にも頼もしさを示した。5回終了時、ソフトバンクの王球団会長がグラウンドに登場。本塁打の世界記録樹立40周年を祝う場内から、万雷の拍手を浴びる姿を目に焼き付けた。王氏と違って長距離砲ではないが、今季のテーマの1つが長打力アップ。軸足の右足に体重を残す打撃フォームの習得に着手する。下半身に負担はかかるが「強い打球がいくように」と追求はやめない。その成果を“ホームラン記念日”に発揮し「(王氏は)偉大な方。今日は代名詞でもあるホームランを2本も打てて、チームも勝ったので良かったです」と笑った。

 2戦連続決勝打で2連勝に導いたが「1つ勝つのが難しいと、みんなが感じている。簡単に連勝させてくれない」と、球団ワーストの13連敗で得た教訓を忘れていない。「1日1日、気を引き締めてやっていきます」。逆襲の手応えが確信に変わるまで、主将として鼓舞し続ける。【浜本卓也】