西武森4カ月ぶり野外打撃練習再開、8月1軍へ黙々

骨折後、初の屋外での打撃練習でロングティーを行う西武森

 左肘骨折で2軍調整中の西武森友哉捕手(21)が15日、屋外での打撃練習を再開した。炎天下の西武第2でロングティーを行い、力強い打球を連発。患部への負担を考慮して軽いノックバットを使ったが「8割ぐらい」という力で、豪快なスイングを見せた。

 3月5日のWBC強化試合キューバ戦で死球を受けて戦線離脱。手術はせず、保存療法でリハビリを進めてきた。想定より時間を要したが、すでにマシン打撃やブルペン投球で捕手を務められるまで回復。バッティング以外は、他の選手とほぼ同メニューを消化しており「1日1日、しっかりやっていきます」と表情を引き締めた。

 今後はスイングの強度を上げ、順調にいけば8月上旬にフリー打撃を再開予定。同中旬で実戦復帰し、1軍合流を目指す。潮崎2軍監督は「勝負どころで上の力になれるように。そこに向けてやってもらいたい」とハッパを掛けた。

 チームは現在、首位楽天と8・5ゲーム差の3位。9年ぶりの優勝に向け、森のバットが加われば打線はさらに厚みを増す。この日の1軍全体練習前に、本人から報告を受けた辻監督も「(1軍に戻ってくれば戦い方の)選択肢が増える」と話した。勝負の秋の切り札へ-。森が黙々と振り込んでいく。【佐竹実】