ソフトバンク今宮&柳田0差弾!60勝一番乗り

先制の2点本塁打を放った今宮は試合後、ファンと笑顔でタッチを交わす(撮影・今浪浩三)

<ソフトバンク4-0日本ハム>◇29日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクが「地の利」を生かして? 日本ハムを粉砕した。3回に今宮健太内野手(26)が7号先制2ランを放つと、8回に柳田悠岐外野手(28)がダメ押しの24号2ラン。ともに本塁打テラス席に運び、試合を決めた。チームは両リーグ最速で60勝に到達。この日敗れた首位楽天とゲーム差はなし。9連戦初戦に完勝し、首位奪取へ再び加速する。

 欲を捨てると、大きなご褒美がかえってきた。

 今宮 センターに打ち返そうと思った。ボクの場合は力が入るとダメなので。とにかく力感なく。欲を持って打席に入ると、ボールを迎えに行ってしまうんで。

 3回だった。1死から1番明石が左翼線への二塁打で出た。打席に入った今宮は冷静だった。コンタクトすることだけに集中した。カウント3-1からの直球。中堅方向を意識した打球は、結果的に右翼テラス席に舞い落ちた。先制の7号2ラン。22日のロッテ戦(ヤフオクドーム)に続く先制弾。小兵の4試合ぶりのアーチが均衡を破った。

 6月初旬には2割5分2厘まで落ちた打率が、上昇カーブを描いている。6戦連続安打中。この日は初回の左前打を含むマルチ安打で2割8分6厘まで上がってきた。

 2点リードのまま迎えた終盤、勝負を決めたのは4番のバットだ。8回。2死一塁から柳田が右翼テラス席へリーグトップ独走の24号2ランを突き刺した。石川の直球を強振すると、ドライブのかかった低弾道の打球がそのままテラス席へ飛び込んだ。

 柳田 入るとは思わなかった。ツーベースにしないと、と思い切り走ってました。よかったです。勝ったんで。それが一番。

 目の覚めるような弾丸ライナー。今季3試合あった4番では1安打に終わっていた男の意地の1発でもあった。

 主砲内川の離脱を含め、夏場を迎え、チームは故障禍に悩まされている。そんな苦しい戦いの中でも、首位楽天に食らいつく。その態勢を整えられるのは、遊撃-中堅の「強固なセンターライン」があるからだ。今宮、柳田ともに試合欠場はあったものの、戦線離脱することなく「定位置」を守り続けている。「今宮、柳田だけはどうしても外せない」と首脳陣が口をそろえるように、V奪回を目指すチームに欠かせない攻守の要だ。昨年優勝の日本ハムが同所を固定できず、連覇への黄信号がともっている姿に今季の戦いの差が表れてもいる。

 チームは両リーグ最速で60勝に到達。厳しい9連戦を白星発進した。正念場の戦いを今宮&柳田が、けん引し続ける。【佐竹英治】