<中日7-0阪神>◇30日◇ナゴヤドーム
阪神能見篤史投手(38)が、今季ワーストの4回6失点KOで6敗目(3勝)を喫した。今季初めて坂本とバッテリーを組んだが、球宴休みをはさみ自身3連敗。金本知憲監督(49)は2回に連打で失点した場面について「バッテリー、捕手の若さというか。福田と(次打者の)杉山をちょっと考えて(ゾーンを)広くいっておけば流れは違ったかもしれない」と指摘した。
1球で地獄に落ちた。阪神能見がゲレーロに打ち砕かれた。大砲の復帰戦。1点リードされた3回2死一塁で向き合う。初球の内角高めを狙った速球は真ん中高めへ。2球目だ。低めの直球系を強振されると、バックスクリーンに一直線。痛恨の2ランを浴びた。
低めが得意なスラッガー相手に、低めに投げてしまった。「(全体的に)しっかり低めに投げようと思って投げたからね」と振り返ったが、リーグの本塁打王には通用しない。自ら危険ゾーンに飛び込み、容赦なき一撃を食らった。1度狂った歯車は元には戻らない。4回は無死一塁で福田に外角低めシンカー系を右中間席に運ばれる。思い切り踏み込まれて被弾。今季ワーストの4回6失点KOで、夏場の7月に3連敗だ。
1回は3者凡退。だが、完璧な立ち上がりは、一瞬で暗転する。2回も簡単に2死を奪った。ここから松井佑に二塁打を浴び、福田には初球スライダーを打たれ、先制打を許していた。この日は2度、2死走者なしから失点。「簡単に打たれたから」と反省した。開幕から梅野がパートナーだったが、調子は次第に下降線。この日は今季初めて坂本とバッテリーを組んだ。それでも、結果には結びつかなかった。金本監督も言う。
「初回は良かったんやけどね。『あ、今日は!』と思ったけど。(2回の)福田勝負のところもバッテリー、捕手の若さというか。福田と(次打者の)杉山をちょっと考えて(ゾーンを)広くいっておけば流れは違ったかもしれないけど」
能見は対戦前の防御率1・46の好相性を生かせなかった。中日の連敗が7で止まるのを“アシスト”。前回登板の22日はヤクルトの14連敗でのストップに一役買っており、皮肉にも2戦連続の「大型連敗ストッパー」になってしまった。次回は真価を問われるマウンドになる。【酒井俊作】